使い捨てカイロ 再利用 どうする?超簡単な方法と捨て方も解説
寒い季節に手放せない使い捨てカイロですが、使い終わった後の処理には頭を悩ますことも。再利用できるらしいと聞くけれど、面倒なことはしたくないと思う人も多いでしょう。使い終わったカイロの簡単な活用法や、正しい廃棄方法を紹介します。
使い捨てカイロ 再利用の意味はある?
使い終わったカイロには、まだまだ隠されたポテンシャルがあります。環境保護と経済的節約の観点から、再利用の意義を探ってみましょう。
ごみと無駄な出費を減らせる
使い捨てカイロの中身は、鉄粉と塩・水・活性炭・バーミキュライトなどの材料でできています。材料のほとんどは環境に悪影響を与えるものではありませんが、大量に廃棄されると環境への負荷が増えてしまいます。
使い捨てカイロを他の用途に再利用することで、その用途にもともと使うはずだったものを買わずに済みます。そうすればごみの量が減るだけでなく、家計の節約にもなるでしょう。
使い捨てカイロ 再利用 具体的な方法
意外にも多様な使い道がある使い捨てカイロ。消臭から除湿、園芸まで、主な再利用方法を紹介します。
冷蔵庫やトイレ、ブーツの消臭
使い捨てカイロの中身に含まれる活性炭は、優れた消臭効果を発揮します。使い終わったら冷めるまで待ち、そのまま靴やブーツに入れておけば、いやな臭いを吸収してくれます。
たくさんあるなら、下駄箱の段にそのまま一つずつ置いてもよいでしょう。袋から中身を取り出して容器に入れ、冷蔵庫やトイレの隅などに置くのもおすすめです。
靴や引き出しの除湿
活性炭やバーミキュライトには、湿気を吸収する性質があります。使い捨てカイロには水分が含まれていますが、バーミキュライトが水分を取り込んでいるため、中身はさらさらしているのです。
このため使用済みのカイロを靴や引き出しに入れておくと、除湿剤の代わりになります。前述の通り、使い捨てカイロは消臭にも使えるので、臭い・湿気の両方に対応できるというわけです。
市販の消臭剤や除湿剤はプラスチック容器に入っていることも多く、使い終わると結局ごみになります。使い捨てカイロを代わりに使えば、無駄なごみを減らすことにもつながります。
土壌改良
使い捨てカイロの中身を土に混ぜると、植物が育ちやすい土壌を作れます。鉄粉は土壌に鉄分を供給し、活性炭やバーミキュライトは通気性を改善する効果があります。
ガーデニングが趣味の人は、ぜひ使い捨てカイロの中身を活用してみましょう。ただし塩分が入っているため、そのまま土に混ぜてはいけません。
一度ろ過して、塩分を除去する必要があります。やり方は以下の通りです。
- 紙のコーヒーフィルターを2枚重ねてカイロの中身を入れる
- カイロ一つ当たり200mlの水をゆっくり注ぐ
水質改善
水槽の底や池にカイロの中身を撒くと、鉄粉や活性炭が水質を浄化し、よりクリアな環境を作る手助けをしてくれます。
この場合も上記の方法で塩分を除去しておきましょう。100円ショップなどで入手できる不織布のお茶用パックに詰めて使えば、片付けも楽です。
使い捨てカイロの捨て方
再利用後の使い捨てカイロは、正しく処分することが大切です。それぞれの自治体のルールに従い、適切な方法で捨てましょう。
自治体に確認
使い捨てカイロの廃棄方法は、自治体によって異なります。正確な情報を得るためにも、まずは地元の自治体に確認しましょう。
異なる理由は主に材料の一つ、鉄紛にあります。燃えるごみとして回収する自治体では、すべて燃やしてしまった方が、灰になるため埋め立て量が減るとしています。
一方、燃えないごみとしている自治体は、鉄粉を分別して再利用に役立て、残りの材料は燃やしているそうです。
いずれにしても、カイロが完全に冷めてから捨てることに注意しましょう。
リサイクルに出す
使い捨てカイロは、リサイクルに出すのも一つの方法です。
GoGreenGroup(株)では、使用済みや、使用期限の過ぎてしまった使い捨てカイロを回収し、水質改善に役立つ製品を製造・販売しています。
使い捨てカイロの水質浄化作用に注目した製品で、水産資源の活性化につながると期待されています。
回収方法は同社の物流センターに送る、または回収スポットに持ち込むの2通りです。詳しくは下記をご覧ください。
使い捨てカイロ再利用でカラダもココロも暖かく
使い捨てカイロの再利用は、身近なアイテムを活かすだけでなく、環境や経済的な面でも利益をもたらします。賢く利用して、心も体もホットに過ごしましょう。