高校生の保護者にとって、とても気になるのが大学受験にかかる費用ではないでしょうか。
塾代やテキスト代、夜食など普段よりもお金がかかる受験生。
そんな中、合格後に支払う授業料や入学金、受験料もしっかり準備しておかなくてはなりません。
特に受験料や入学金は出願状況や合否状況によって増減するため、直前になって足りなくなることがないように余裕を持っておく必要があります。
昨年度、実際に子どもの大学受験を経験したやぎ夫人が、受験の仕組みと一般的な受験費用について分かりやすく解説します。
金額は受験方式によりさまざま
大学の受験料は、受ける大学の種類や受験方式によって違います。
ここでは推薦入試やAO入試を除いた一般的な入試の受験料について説明します。
大学入学共通テスト
「大学入学共通テスト(以下共通テスト)」は、「センター試験」に代わって2021年から実施されます。
共通テストについては、民間の英語検定や記述式問題の見送りなどいろいろありましたが、試験自体が中止になることはなさそうです。
共通テストを受けないと、国公立大学はもちろん多くの私立大学に出願できません。
このため、初めに支払うのが共通テストの受験料ということになります。
共通テストの受験料はまだ発表されていないようなので、ここでは2020年に実施されたセンター試験の受験料を紹介します。
それほど大きく変わることはないと思うので、参考にしてくださいね。
センター試験の受験料は受験する教科数により変わり、3教科以上が1万8000円、2教科以下が1万2000円です。
ちなみに後日自分の成績を正確に知りたい場合は、それぞれ800円追加で支払うと成績通知がもらえます。
国公立大学2次試験
第一志望が国公立大学の場合、2次試験前期と後期の受験料が必要です。
1回の受験料は国立で1万7000円、公立の場合1万8000円前後となっています。
ちなみに出願の都合上、前期の合格発表を待ってから後期に出願することはできません。
前期試験で無事に合格した場合、後期試験を受ける必要はなくなりますが、念のため両方とも出願しておくのが基本です。
私立大学
私立大学にはさまざまな受験方式があり、それぞれ受験料も異なります。
どの方式を何回受験するかで、支払う金額に大きな差が出ます。
私立大学の受験方式と受験料
私立大学には大きく分けて「センター試験利用入試」と「一般入試」の2種類があります。
「センター試験利用入試」はその名の通り、センター試験の成績だけで合否が決まる方式です。
受験料は1回1~2万円と、学校によって幅があります。
一般入試のように学校で試験を受けなくてもよく、ここで滑り止め校に合格しておくと後が非常に楽になります。
このため、できるだけ複数の学校に出願しておくのがおすすめです。
「一般入試」はセンター試験の成績に関係なく、大学独自の試験の成績で合否が決まる方式です。
また、「センター+一般」のような方式を設けている大学もあります。
いずれも受験料の相場は1回3~4万円と、他の受験料に比べて高額です。
受験料の最低ラインとは?
国公立大学を志望する場合、最低でも共通テストと2次試験2回分の受験料が必要です。
滑り止めや練習のために私立大学を受けるなら、これに私立の受験料数回分がプラスされます。
私立大学志望の方は受験する学科にもよりますが、国公立大学志望者よりも高額になるケースがほとんどです。
ここからはやぎ家の実体験を交えつつ具体的に紹介していきます。
国公立志望でも最低10万円
やぎ家の長女は某公立大学の理系学科志望でした。支払った受験料は以下の通りです。
■公立大学前後期:3万6044円
■私立大センター利用入試×2校:4万300円
■私立大学一般入試1校:3万6100円
気が付いたら合計で13万以上も支払っていました。
さいわいセンター試験に手ごたえがあり、私立の一般入試は練習用に1回受けるだけで済みました。
もしセンター試験の点数が思うように取れなかったら、私立の一般入試を増やした可能性もあります。
13万円以上かかったとはいえ、やぎ家の受験料はかなり安い方です。
私立は30万円以上かかることも
私立大学は日程さえ合えば何校でも受験できますし、同じ大学の違う学部を受けることも可能です。
このため私立大学を狙う場合、10回以上受験するのは当たり前となっています。
私立大学を何回も受験する場合は、受験料だけで30万円かかることもざらにあるそうです。
受験料以外の費用も見積もっておこう
受験にはまだまだお金が必要です。受験料以外に見積もっておきたい費用を見ていきましょう。
第二志望校の入学金
浪人覚悟の場合はともかく、現役にこだわるなら第二志望校となる学校の入学金が必要です。
ほとんどの私立大学が、国公立大学の合格発表の前に入学手続きを締め切ってしまうため、浪人したくないなら行かないかもしれない学校に入学金を払うことになります。
入学金は国公立も私立もあまり変わらず、だいたい30万円前後です。本命校の分と合わせて最低でも60万円程度は用意しておきましょう。
塾、参考書代
やぎ家の長女は塾に通わなかったので、塾代について詳しい説明は控えます。
しかし塾に通わせている方は、受験が近くなると特別講習なども増えるため、多めに見積もっておくと安心です。
意外に大きい臨時支出が、参考書や過去問題集です。
単価はそれほど高くないのですが、センター試験で受ける全ての教科、受験する全ての学校の過去問を買うとなると、結構な金額になります。
やぎ家の場合、ざっくり計算したところ、4万円ほどかかっていました。
ちなみに教材は重い上に近所の書店に在庫がないことも多いので、Amazonや楽天ブックスで購入するのがおすすめです。
楽天会員なら、ポイントも結構貯まりますよ。
楽天ブックス地味ながら負担が大きい支出も
他には受験会場までの交通費や当日の食費が必要です。会場が遠い場合は宿泊費もかかります。
何回も受験すると、それだけでも結構な負担です。前日に持たせる現金が足りなくなり、慌てるなんてことがないようにしておきたいですね。
さらに調査書代やプリンターのインク代など、本当に細々とした出費が臨時で発生します。
もっと地味ですが、出願書類は書留速達で送る必要があり、送料が高くつきます。
1通につき1600円程度かかるため、子どもが郵便局に出しに行く場合は、お金が足りなくならないように注意してあげましょう。
大学受験は計画的に
大学受験が近づくと、受験料のほかにも意外な出費がかさみます。
共通テストから始まって国公立の後期試験まで、全ての出費を予測して計画的にお金を準備したいですね。
合格に向けて頑張るお子さんを、しっかり応援してあげましょう!
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