土鍋 洗い方は?簡単なお手入れ方法と買い替えのおすすめ商品
鍋料理は忙しい主婦の強い味方です。とはいえ、土鍋は大きくて重く、洗うのも大変なイメージがあります。
しまい込んでいた土鍋を久しぶりに使うと、ヒビが入っていたなんてこともあります。
- 土鍋が欲しいけれど、お手入れがめんどくさい
- お手入れのやり方を覚えて、もっと土鍋を活用したい
- お店では気に入ったデザインが見つからないし、重くて買えない
このように感じている人に、土鍋のお手入れ方法と選び方、ネットで買えるおすすめ商品を紹介します。
土鍋の選び方
土鍋にも大きさや形、素材などによってさまざまな商品があります。
特にネットで購入する場合は、サイズや素材の雰囲気が分かりにくく、届いたらイメージと違った!ということもあるので要注意です。
土鍋を選ぶときのチェックポイントを紹介します。
サイズをチェック
土鍋のサイズは基本的に「号」という単位で表示されます。1号は約3cmですから、普通に考えれば「5号=15cm」ということになります。
しかし土鍋の場合、単純に「号数×3cm」となるわけではないようです。下のイラストを参考に、家族の人数に合わせてサイズを決めましょう。
ちなみにcmは、鍋の直径を表しています。
しかし直径も鍋の内側で表すときもあれば、取っ手も含めた最大の大きさで表す場合もあり、メーカーによってまちまちです。
正確な大きさは商品ページのcm表記を見ると分かります。収納スペースに入るかどうかが心配な場合は、取っ手も含めた大きさをチェックしましょう。
形と熱源をチェック
土鍋にはいわゆる鍋料理に適した浅いタイプと、炊飯や煮込み料理に向いている深いタイプがあります。どのような料理を作りたいのかによって、本体やフタの形を決めましょう。
お玉をおきやすいフタやガラスのフタが付いているもの、取っ手がないスッキリとしたものなど、細かい部分も商品によって異なります。
最近はIH対応のものや、電子レンジ・オーブンが使えるものもたくさんあります。対応する熱源をチェックしておけば、メニューの幅が広がるでしょう。
素材の特徴も押さえておこう
土鍋には主に「萬古(ばんこ)焼」「伊賀(いが)焼」「セラミック」の3種類があります。
「萬古焼」は土鍋シェアの8割以上を占めるとされ、「土鍋といえば萬古焼」といっても差し支えないほどメジャーです。
頑丈でにおい移りがしにくい材質なので、お手入れもそれほど面倒ではありません。
ご飯を炊いたり、煮物を余熱調理したりするなら「伊賀焼」がおすすめです。蓄熱性があり、遠赤外線効果によって芯までしっかりと熱が通ります。
ただし吸水性が高いので使用後はよく乾燥させる必要があり、お手入れが少し面倒に感じるかもしれません。
「セラミック」は表面が滑らかでにおい移りがほとんどなく、お手入れがもっとも楽な素材です。
出しっぱなしにしてもおしゃれなデザインが多く、電子レンジやオーブンも使えるため活用範囲が広いでしょう。
土鍋には必須の「目止め」作業をしなくてもよく、買ってすぐに使えます。
めんどくさい?土鍋のお手入れ方法
お気に入りの土鍋を見つけたら、できるだけ長く使いたいものですね。
土鍋を長持ちさせるためには、正しくお手入れをする必要があります。めんどうくさいと思われがちな土鍋のお手入れも、実はそれほど難しくはありません。
土鍋のお手入れのコツを紹介します。
最初のお手入れは「目止め」
「目止め」とは、陶器の表面をコーティングして、シミやヒビ等を防ぐ作業のことです。
土鍋は陶器なので、表面に細かい凹凸がたくさんあります。
このため目止めをしないと凹凸から食材の色やにおいがしみ込んだり、水分が浸透して割れやすくなったりするのです。
土鍋を買ったら料理をする前に、必ず下記の要領で目止めをしましょう。
- 土鍋の内側をよく水で洗い、乾燥させる
- 8分目まで水を入れ、水の量の1/5くらいのご飯・小麦粉・片栗粉のいずれかを入れる
- 沸騰したら弱火で1時間ほど煮る(フタはしない)
- 火を止め、完全に冷めたら洗い流す
正しい洗い方を覚えよう
調理後の土鍋は、よく冷ましてから水とスポンジで汚れを洗い流し、しっかりと乾燥させて片付けます。
土鍋は急激な温度変化に弱いため、熱いうちに水をかけるのはNGです。
汚れがひどい時は台所用中性洗剤で洗っても大丈夫ですが、つけ置きすると洗剤のニオイが付いてしまうので注意しましょう。
カビや焦げが付いたときのお手入れは?
カビや焦げが付いてしまったら、8分目まで水を入れ「カビ=酢大さじ2~3杯」「焦げ=重曹小さじ1杯」を加えて10分程煮ます。
カビの場合、色は落ちないかもしれませんが、酢の殺菌力でカビの息の根が止まるので、そのまま使用可能です。
焦げは煮ているうちに浮いてきますから、洗い流せばきれいになります。どちらの場合もしっかりと冷ましてから中をすすぎ、よく乾かしておきましょう。
重厚感が魅力のおすすめ土鍋
クラシックなスタイルの土鍋はどことなく懐かしく、食材もおいしそうに見えます。
土鍋といえばこれ!と思える本格的なおすすめ土鍋を紹介します。
めんどくさい目止めが不要!銀峯(ぎんぽう)陶器 萬古焼
フタの菊花模様がおしゃれな萬古焼の土鍋です。
ペタライトと呼ばれる耐熱性の高い原料を使っており、軽くて割れにくいのでお手入れも楽にできます。
面倒な使い始めの目止め作業も不要で、届いたらすぐに料理してもOKです。
本体部分にはニオイや汚れが付きにくいオリジナル釉薬を使用しており、カレーやチーズ鍋など、個性的な味の料理も安心して楽しめます。
長谷園(ながたにえん) 伊賀土鍋
伊賀焼発祥の地で1832年から創業している老舗「長谷園」の土鍋です。
焼くと細かい穴がたくさんできる「多孔質」な土を使った伊賀焼の土鍋は、食材への火の通りがよいのが特徴です。
鍋料理だけでなく、炊飯や煮込み料理などにも大活躍するでしょう。
一工夫がうれしい便利なおすすめ土鍋
続いて、ワンパターンになりがちな自宅での鍋料理に新鮮さをもたらしてくれる「一工夫」アリの土鍋を紹介します。
蒸料理もできる 長谷園 ヘルシー蒸し鍋
蒸し器としても使える「すのこ」付きの土鍋です。
鍋本体にお湯を沸かし、すのこに肉や魚、野菜を乗せて加熱すればヘルシーな蒸し鍋が完成します。
もちろん、すのこを外して普通の鍋としても使えます。
味変ができる 四日市ばんこ焼 仕切り鍋
キムチ鍋が食べたい!でも子どもが辛いもの食べられない!
そんなときに重宝する仕切り付きの土鍋です。
2種類の鍋つゆを同時に使えるので、飽きずにたくさん食べられるでしょう。
コロンとした見た目もかわいらしく、食卓の主役になりそうです。
中身が見える ハリオ フタがガラスの土鍋
ありそうでなかった、ガラスフタの土鍋です。食材が煮える様子が見えるので、子ども達も喜びそう。
煮え具合を確かめるために、熱い思いをしてフタを開けなくて済むのもうれしいポイントです。
IH対応のおすすめ土鍋
IH対応の鍋はガスコンロのお宅にも有効です。卓上のIHコンロを使えば、暑い夏でも鍋料理を食べやすくなります。
最後にIHクッキングヒーターに対応した土鍋を紹介します。
お手入れ簡単なセラミック マルヨシ陶器 STYLE BLACK
汚れやニオイが付きにくい、セラミック加工の土鍋です。
ダッチオーブンのような見た目がおしゃれで、ポトフやビーフシチューなどの洋風な料理もよく似合います。
フタが目をひく TAMAKI(タマキ) 土鍋 サーマテック
フタの柄がとてもかわいい、深めの土鍋です。
独自開発の「サーマテック」技術により、汚れやニオイが付きにくくなっています。
オーブンや電子レンジも使えるので、調理の幅が大きく広がりそうです。
お手入れ簡単な土鍋を料理に活用しよう
土鍋のお手入れは意外に簡単です。使い始めも、めんどくさがらずにお手入れしておけば、長く使えます。
新しく買う時は、「昔ながらの土鍋も現代的な土鍋も、どちらも魅力的で迷ってしまうかもしれません。
お気に入りを見つけて、あったか~い鍋料理を楽しんでください。