セラミック コーヒーフィルターのおすすめを紹介。メリットデメリットも
「セラミックフィルター」はコーヒーがおいしくなるうえに、ゴミや洗い物も減らせるエコな観点からも、人気が高まっている商品です。見た目がおしゃれで、生活感がないのもポイントですが、デメリットもあるため注意しましょう。セラミックフィルターの特徴と、おすすめ商品を紹介します。
セラミック コーヒーフィルターの特徴
自宅でコーヒーを淹れる方法として、メジャーなのが「ハンドドリップ」です。セラミックフィルターは、ハンドドリップに必要なドリッパーとペーパーフィルターの2役を担う、便利なアイテムです。産地やペーパーフィルターとの違いなど、セラミックフィルターの特徴を見ていきましょう。
そもそもセラミックって?
「セラミック」は陶磁器のことですが、「金属以外の物質を高温で焼き固めたもの全般」もセラミックと呼ばれます。建材や歯のかぶせモノで使われるセラミックは、後者を指します。
セラミックコーヒーフィルターは、元々の意味である「陶磁器」でできたアイテムです。産地では、佐賀県の有田焼や、長崎県の波佐見焼などが有名です。
ペーパーフィルターとの違い
セラミックフィルターとペーパーフィルターの違いは、主に以下の2点です。
- 半永久的に使える
- ドリッパーが不要
セラミックフィルターは壊れなければ繰り返し使えるため、ペーパーフィルターのように買い置きする必要がありません。
ドリッパーもいらないので、コーヒーを淹れる準備や後片付けも楽です。色柄や形が素朴で、温かみを感じられるデザインが多いのも陶器ならではの特徴です。
セラミックフィルターのメリット
他にもセラミックフィルターには、以下のようなメリットがあります。
- 洗剤がいらない
- コーヒー本来の旨味がでる
- コーヒー以外の飲み物もおいしくなる
セラミックフィルターの日常のお手入れは、中のコーヒー豆を捨てて水洗いするだけでOKです。
洗剤がいらないので、アウトドアにもおすすめです。
また、ペーパーフィルターは抽出時にコーヒー豆に含まれる油分を紙が吸収してしまいますが、セラミックフィルターは油を吸収しないため、コーヒー本来の旨味を楽しめます。
セラミックフィルターの細かい穴は、液体の不純物を取り除く役割も果たしており、簡単な浄水器代わりとしても使用可能です。
セラミックフィルターを通すことで、コーヒーを淹れる水はもちろん、お茶やワイン、日本酒などもおいしくなります。
セラミックフィルターのデメリット
セラミックフィルターは長く使っているうちにコーヒーの油分によって目詰まりし、うまく抽出できなくなります。
目詰まりは「煮沸」や「焼成」をすると解消できますが、実際のところちょっと面倒です。
陶磁器なので、落としたりぶつけたりすると壊れる可能性もあります。
お気に入りのセラミックフィルターを買ったら、こまめにメンテナンスしながら、大切に使いましょう。
セラミックコーヒーフィルター おすすめ
ネット通販で購入できる、おすすめのセラミックフィルターを紹介します。デザインもいろいろあるので、お持ちのマグカップやサーバーに合わせて選んでくださいね。
目詰まりしにくい COFIL fuji
富士山のデザインが目を引く、波佐見焼のセラミックフィルターです。
独自の技法により、セラミックフィルターの弱点である目詰まりが起きにくくなっています。
お手入れの頻度が少なくて済むため、初めてセラミックフィルターを使う人も安心です。
最大4杯分のコーヒーを抽出できるサイズで、ファミリーや来客が多い人にもおすすめ。
おしゃれなスタンド付き セラフル
ご飯茶碗のような、コロンとした形のフィルターとワイヤースタンドのセットです。
本体だけでも使えますが、スタンドがあれば変わった形状のマグカップでも上手に淹れられます。
3~4杯程度は抽出できる大きさです。
スピーディーに抽出できる カフェハット
ペーパーフィルターに負けないくらい、スピーディーに抽出できるように、薄く焼いた磁器製のフィルターです。
三つ葉の形のコースターのすき間から、カップに入ったコーヒーの量がよく見えます。
コースターの裏に溝があり、カップの上にのせても滑らないのもポイントです。
セラミックフィルターの使い方
セラミックフィルターはしっかりとお手入れをすることで、長く使うことができます。正しい使い方とお手入れ方法を解説します。
豆は粗挽きを使う
セラミックフィルターを使う場合、ペーパーフィルター用よりもやや粗めがベターです。
焙煎度合いによっては細めに挽く方が合うこともありますが、細かすぎると目詰まりを起こしやすくなります。
ミルを持っている人は、ベストな挽き加減を探ってみても楽しいでしょう。
コーヒーショップで使用している器具や味の好みを伝えると、良い加減に挽いてもらえることも。
おいしく抽出するには
セラミックフィルターでコーヒーを抽出する方法は以下の通りです。
- フィルターに熱湯を注いでお湯の通りを確認
- カップなどにセットし、豆を入れる
- 豆の真ん中にお湯を注いで30秒ほど蒸らす
- 5~6回に分けてお湯を注ぐ
最初にお湯を注ぐ時にフチから回しかけると、お湯がそのまましみ出てしまいます。コーヒーの真ん中を狙って注ぐのがおいしく淹れるポイントです。
セラミックフィルターは基本的に抽出速度がゆっくりなので、出来上がるまでのんびりと待ちましょう。
お手入れの基本は水洗い
抽出が終わったら、コーヒーかすを捨てて水やお湯でよくすすぎ、乾かしておきます。
(水よりはお湯の方が、コーヒーの油分が落ちやすくなります)
洗剤は小さな穴に入り込んでしまうため、使わないようにしましょう。
目詰まりしたら
お湯の通りが悪くなったときは、以下のどちらかの方法でお手入れをします。製品によって時間などが多少違うので、取扱説明書の指示に従いましょう。
- 焼成:フィルターを焼き網の上にのせ、10分程焼く
- 煮沸:フィルターを熱湯で10~20分煮沸洗浄
ちなみに煮沸の時に重曹を加えると、さらに効果的です。
コーヒーかす有効活用でもっとエコに!
コーヒーを抽出した後の「コーヒーかす」には、さまざまな使いみちがあります。
- 電子レンジのニオイ取りに
- 乾燥させて脱臭剤に
- 植物の肥料・虫よけに
特に「電子レンジ」の消臭は、簡単で大変おすすめです。
耐熱容器に1~2杯分のコーヒーかすを入れて、ラップをしないで3分ほど加熱するだけ。
加熱後、水分を拭き取りドアをしばらく開けておけば、電子レンジに染みついたしつこいニオイが取れます。
乾燥させてトイレや玄関、靴などの脱臭剤にするのもよいですが、本当にしっかりと乾かさないとカビが生えるので注意しましょう。
セラミックのコーヒーフィルターでおうちカフェを楽しんで
セラミックフィルターでゆっくりと抽出したコーヒーには、豆本来の旨味とコクがぎゅっと詰まっています。おいしいコーヒーのためにメンテナンスをするひと時もまた、オツなもの。
紙のゴミが出ない、洗剤がいらないなど、環境に優しい点もうれしいですね。セラミックフィルターを使って、おうちカフェタイムを楽しみましょう。