自宅で飲むインスタントコーヒーは高級志向が正解 手軽でおいしいおすすめを紹介
テレワーク・在宅ワークや家事で忙しい人にとって、手軽なインスタントコーヒーは強い味方です。
風味が劣るイメージがありますが、ギフトにも選ばれる高級なインスタントコーヒーなら、より充実した自宅カフェタイムを楽しめます。
瓶入りやスティックタイプ、カフェインレスまで、レギュラーコーヒーに負けない手軽でリッチなインスタントコーヒーを紹介します。
インスタントコーヒーの意外な魅力
コーヒー通を気取る人に「所詮はインスタントでしょ」といわれがちなインスタントコーヒーですが、最近はレギュラーコーヒーに匹敵するおいしい商品もたくさんあります。
風味だけではない、インスタントコーヒーが持つ密かな魅力を見ていきましょう。
手早くさまざまな味を楽しめる
お湯にさっと溶けるインスタントコーヒーは、レギュラーコーヒーを抽出するときに比べて圧倒的に時間を短縮できます。
ドリップの手間と抽出が終わるまでの香りが楽しみな人はともかく、手っ取り早くコーヒーを飲みたい人ならば、「おいしいインスタントコーヒー」があれば十分といえるでしょう。
またインスタントコーヒーは温かい牛乳と混ぜてカフェオレにしたり、アイスコーヒーを作ったりするのも簡単です。
粉の量を加減すれば濃さも調整できるので、気分によって違うテイストを味わいたい人には、大変便利といえます。
ごみが少ない
レギュラーコーヒーは、抽出する度にコーヒーかすがでてしまいます。ペーパードリップの場合は、フィルターも使い捨てです。
コーヒー1杯分は10g程度なので、大した量ではありません。しかし毎日何杯も飲む人や、家族が皆コーヒー好きだと、1日に100g以上のコーヒーかすが発生します。
水分を含んだコーヒーかすをそのまま可燃ごみに出すと、焼却に余計なエネルギーを使うため、地球環境にはマイナスです。
一方のインスタントコーヒーは、ごみがほとんど出ません。生ごみの量を削減でき、ごみ出しも楽です。ドリッパーを使わないので、洗い物も少なくて済みます。
なおコーヒーかすは消臭剤や除草剤、堆肥として再利用できます。
簡単な再利用法を紹介しているので、レギュラー派の人は、読んでみてくださいね。
インスタントコーヒーの種類と選び方
ひと口にインスタントコーヒーといっても、さまざまな種類があります。種類別の特徴と選ぶポイントを見ていきましょう。
フリーズドライとスプレードライ
インスタントコーヒーには製法によって、粒が大きな「フリーズドライ」と粉末状の「スプレードライ」の2種類に分けられます。
フリーズドライ方式は、コーヒー液を-40℃以下の冷凍庫で瞬間冷凍し、砕いた後真空で乾燥させて作ります。
熱を加えないので、味や香りを保ちやすいのがメリットです。ただし粒が大きいため、冷たい水や牛乳には溶けにくく、ホットで飲むときに適しています。
スプレードライは、コーヒー液を高温で乾燥させたものです。風味が飛びやすい一方で、水や牛乳にさっと溶けるのでアイス派におすすめです。
レギュラーソリュブルコーヒーについて
インスタントコーヒーと見た目がほとんど同じなのに「レギュラーソリュブルコーヒー」と表記されている商品があります。
実はレギュラーソリュブルコーヒーは、ネスレ日本が開発した、新しいインスタントコーヒーの名前です。
コーヒー抽出液に細かく砕いた焙煎コーヒー豆を混ぜて乾燥させる製法で、豆の風味がより引き立ちます。
レギュラーコーヒーとインスタントコーヒーの中間との意味で、「レギュラーソリュブルコーヒー」と名付けたネスレ日本でしたが、「レギュラー」が付いているため紛らわしいとして、コーヒー関連業界団体に認められませんでした。
そこでネスレ日本は団体を脱退して、独自に「レギュラーソリュブルコーヒー」を売り出しています。
ちなみに「ソリュブル」とは「溶ける」の意味で、海外ではインスタントコーヒーのことを「ソリュブルコーヒー」と呼ぶそうです。
ネスレ日本の レギュラーソリュブルコーヒーは、「ちょっと良さげなインスタントコーヒー」と考えてよいでしょう。
瓶とスティック
インスタントコーヒーには、数杯分が瓶や缶に入ったタイプと、1杯分ずつ個包装になったスティックタイプがあります。
瓶・缶タイプはスティックタイプに比べてコストパフォーマンスが高く、詰め替えを購入すればごみも減らせます。
粉の量を加減して、濃さを調整できるのもメリットです。
その反面、一度開封すると酸化が進み、早く飲まないと風味が落ちてしまいます。
一方のスティックタイプは保存性が高く、いつでも開封したての風味が味わえます。
ミルクや砂糖が配合されたものやフレーバーコーヒーなど、いろいろな味をそろえて、日替わりで楽しめるのも魅力です。
携帯に便利なので旅行や出張先でも、自宅で飲み慣れた味を楽しめます。
焙煎度合いや豆の産地も
インスタントコーヒーもレギュラーコーヒーと同じで、焙煎の度合いや豆の種類・産地で風味が大きく変わります。
お店で選ぶ際にはラベルをよく読み、好みの味に近いものを探すと満足度が高まるでしょう。
自分へのギフトのつもりで、じっくり選んでみてくださいね。
瓶や缶入りの高級インスタントコーヒー
お気に入りの味を毎日飲みたい人や、1日に何杯もコーヒーを飲む人に、瓶・缶入りのインスタントコーヒーを紹介します。
INIC coffee スムースアロマ
INIC coffee(イニックコーヒー)は、たった「5秒」で本格的なドリップコーヒーのような味わいを再現できるとして、忙しいコーヒー通も納得の人気ブランドです。
「スムースアロマ」は口当たりがさらりとしており、どんなシーンにも合うINICの定番商品です。
さらさらのパウダーが冷水や牛乳にもさっと溶けるので、アイスでもホットでも、好みに合わせて楽しめます。
パッケージデザインもおしゃれで、キッチンやカウンターに置きっぱなしでもサマになりますよ。
illy(イリー) クラシコ
イタリアの老舗メーカー「illycaffe」のインスタントコーヒーです。フリーズドライ製法+超微粉砕のレギュラーコーヒーで、コーヒー豆の繊細な香りを楽しめます。
「illycaffe」では 高品質なコーヒー豆の生産を続けるために、技術提供や相場よりも高い値段での買取など、生産者の暮らしを安定させる取り組みを実施しています。
はるか遠い地で、おいしいコーヒー豆を作ってくれる農家さんに敬意を表して、ゆっくり味わいましょう。
クライス スペシャルメイド ロイヤルマウンテン
クライスカフェは「フリーズドライ」をコーヒー界にいち早く取り入れた、ドイツのメーカーが手がけるブランドです。
ロイヤルマウンテンは、中南米やアフリカの山岳地帯で生産される高級コーヒー豆を、絶妙なバランスでブレンド。
ブルーマウンテンに負けないコクと、すっきりとした後味が魅力です。
ハマヤ ブルーマウンテンブレンド
ハマヤは大阪に本社を構えるコーヒー豆輸入・製造販売の会社です。熟練のコーヒー鑑定士が吟味する、独自のブレンド・焙煎技術が自慢です。
最高級品種「ブルーマウンテン」をベースにしたハマヤのブレンドコーヒーは、まさにプレミアムな味わい。
コーヒーメーカーを捨てたくなるほどのおいしさと、評判になっています。
スティックタイプの高級インスタントコーヒー
スプーンいらずのスティックタイプは自宅だけでなく、オフィスやホテルステイ、アウトドアにも重宝します。
いろいろな味を揃えて、日替わりで楽しむのも粋ですね。カフェ顔負けのおすすめスティックを見ていきましょう。
ブルーボトル インスタントコーヒー
2015年の日本進出が話題になった「ブルーボトルコーヒー」でも、インスタントコーヒーを製造・販売しています。
低温でゆっくりと抽出した後に急冷する製法で、コーヒー豆が本来持っている香りやうま味を余すことなく味わえます。
チョコレートのようなコクがあり、ミルクと合わせてもバランスがよい仕上がりです。
忙しかったり、遠かったりで、カフェに行けない人でも、自宅で気軽にブルーボトルの味を楽しめますよ。
INIC coffee Beans Aroma アソート
スティックコーヒーの良さを生かした、INIC coffeeのアソートセットです。
一箱で六つの産地の味を楽しめるので、気分で味を変えたい人や、お気に入りを探したい人に最適です。
公式サイトでは各5本ずつ入った大容量ボックスも買えます。上の画像をクリックしてくださいね。
スターバックス プレミアムミックス カフェ モカ
プレミアムミックスは、スターバックスの人気メニューを、自宅で手軽に味わえるシリーズです。
ほんのり甘いカフェモカは、スイーツを食べる暇がなくても手早く糖分を補給でき、気持ちを落ち着かせてくれます。
一段落したらスターバックスの店舗に出かけて本物を飲みたいな、などと思いながら、仕事を頑張れそうなコーヒーです。
マウント ハーゲン オーガニックフェアトレード インスタントコーヒー スティック
「マウント ハーゲン」はドイツの小さな村からスタートした老舗ブランドです。
伝統的な有機農法で栽培され、フェアトレード認証を取得したオーガニックコーヒー豆のみを使用しています。
フェアトレード製品の購入は、社会に貢献できる活動の一つでもあります。
インスタントコーヒーもフェアトレードを選ぶことで、ブレイクタイムを一層豊かな気持ちで過ごせるでしょう。
カフェインレスの高級インスタントコーヒー
妊娠・授乳中などでカフェインを摂取したくない人や、夜に仕事する人におすすめのカフェインレスコーヒーを紹介します。
24 Organic Days インスタント コーヒー オーガニック フェアトレード カフェインレス
オーガニックかつフェアトレードの、極上の高地栽培コーヒー豆を使ったインスタントコーヒーです。
天然の二酸化炭素と水だけでカフェインを取り除いているため、安心して飲めます。
豆を水に浸さずに作るので、コーヒー豆本来の風味はしっかりと残っているのもうれしいポイントです。
Emmy organics オーガニック インスタントコーヒー
こちらもオーガニック&フェアトレード、二酸化炭素抽出の安心・安全なコーヒーです。
パッケージが袋なので、飲み終わった後のごみ捨ても楽です。
まろやかでフルーティーな味わいに、本当にカフェインレスなのかと驚く人も少なくありません。
チャコール バター コーヒー(デカフェ)
話題のバターコーヒーを手軽に作れる、スティックタイプの商品です。
有機材料の食物繊維やショウガ、活性炭などが配合され、いかにもヘルシー。
カフェインを断つついでに、健康にもっと気を遣いたい人におすすめです。
インスタントコーヒーのおいしい飲み方・保存方法
最後にインスタントコーヒーをできるだけおいしく味わうコツを紹介します。頑張って選んだ高級コーヒーを、最後まで満喫しましょう。
熱湯を使わない
インスタントコーヒーに沸きたての熱湯を注ぐと、苦み・渋みが出やすくなります。お湯が沸いたら少し時間をおき、80℃くらいに冷ましてから使いましょう。
とはいえ「早く飲みたい」からインスタントコーヒーを買う人も多いはず。一度他の容器に移したり、氷や水を足したりすると早く冷めます。
温度設定ができる電気ケトルなら、冷ます時間も短縮できますよ。
フライパンで香りを復活
瓶・缶入りタイプのインスタントコーヒーは、開封して時間が経つと味や香りが飛んでしまうこともあります。
そんなときは、フライパンで少し煎ってみましょう。弱火で60~90秒程度煎ると、香ばしくなります。
焦げると苦みが出るので注意してくださいね。
保存は「密閉」がポイント
インスタントコーヒーに限ったことではありませんが、食品は開封から時間が経つほど酸化して風味が落ちます。
酸化の主な原因は空気と水分、光ですので、容器はできるだけ密閉して、暗い場所で保管するようにしましょう。
瓶タイプの場合は紙の内ブタが付いているので、全部剥がさずに端を残しておきます。これでフタと瓶との間に隙間ができず、酸化を遅らせることが可能です。
密閉が難しい容器に入っているコーヒーは、別途キャニスターに移し替えるのもアリです。
高級なインスタントコーヒーでリッチなおうちカフェ
インスタントコーヒーにも、風味がドリップコーヒーに劣らない商品がたくさんあります。
手軽でごみや洗い物が少なく、しかもおいしいとあれば、仕事がはかどる上にエコにも貢献できちゃいます。
お気に入りのブランドを見つけて、リッチなおうちカフェを楽しみましょう。