まな板 木 プラスチック 比較!メリットデメリットや選び方、おすすめ商品も
まな板を買う時、木とプラスチックどちらがいいのか悩んでいませんか?それぞれの特徴を押さえておけば、どちらが自分に適した素材なのかを判断しやすくなります。木とプラスチックのまな板を比較しつつ、おすすめの商品を紹介します。
まな板の材質別の特徴とは
まな板を選ぶ際には、材質の違いを考慮する必要があります。木製まな板とプラスチックまな板の主な特徴を見ていきましょう。
木製まな板の特徴
天然木を使用した木製まな板は、見た目が美しく温かみがあります。使用している木材の種類によっては、調理のたびに独特の香りを楽しめるのもメリットです。
柔らかいため刃物の刃を傷つけにくく、包丁の切れ味を長持ちさせる効果もあります。
一方で、木のまな板はメンテナンスが難しく、不衛生になりがちです。塩素系の漂白剤が使えないため消毒が不完全になりやすいほか、湿ったまま放置するとカビが生えてしまいます。
ただしお手入れについてはコツをつかめば特に問題はなく、プラスチックよりも長持ちさせることも可能です。
プラスチックまな板の特徴
プラスチックまな板のメリットは、お手入れの簡単さにあるといってよいでしょう。塩素系漂白剤で手軽に除菌できるうえに、ほとんどが食器洗浄乾燥機に対応しています。
サイズや色柄が豊富で、中には折り曲げて使えるものもあります。100円ショップやスーパーなどで安く購入できるのもポイントです。
ただし木のような柔らかさがないために、包丁の切れ味を損なうおそれがあります。またプラスチックのまな板は、地球環境にとってはよくありません。
捨てる時にプラスチックゴミになるだけでなく、使用する度に表面が削れてマイクロプラスチックが発生し、海に流れてしまうのです。
寿命も木に比べると短いとされているので、環境に配慮するなら木のまな板を選ぶ方がよいといえるでしょう。
木とプラスチックどっちがいいの?まな板の材質の選び方
木もプラスチックも、それぞれに長所と短所があります。ではどうやってまな板の材質を決めればよいのでしょうか。まな板を選ぶ基準について解説します。
使う人の心理的な負担を考慮する
まな板は家庭の料理を担う人にとって、ほぼ毎日使うアイテムです。ただしあくまでも食材をカットするのが目的ですから、切れさえすれば素材は何でもよいといえます。
木とプラスチックのどちらを選ぶのかは、使う人の心理的・時間的な負担がどれだけ軽いかで決めるとよいでしょう。
先述の通り、プラスチックのまな板はお手入れが簡単で、使い終わったら食洗機に放り込めばOKです。価格が安く売っている店も多いため、買い替えるのも簡単です。
こうしたメリットを考慮すれば、仕事・家事・育児で多忙なパパママには、プラスチックまな板が適しています。
逆に、料理にこだわりがある人や時間に余裕のある人、環境問題に関心がある人は、木のまな板を使うことで満足感を得られるでしょう。
寿命や価格で選ぶ
まな板の材質は、寿命や価格を考慮して選ぶのもアリです。木のまな板は高価ですが、しっかりとメンテナンスすればプラスチックよりもずっと長持ちします。
逆にプラスチックは丈夫そうに見えても、寿命は2年程度しかありません。安いのでダメになったら買い替えればよいとはいえ、これでは使い捨てと同じです。
高くて手入れも面倒だけれど、長持ちする方を選ぶか、寿命が短くても手軽な方を選ぶか、これも個人の考え方次第といえるでしょう。
まな板のお手入れのポイント
まな板を使う際にもっとも気を遣うのは、衛生面です。使い終わったらしっかりと汚れを落とし、清潔に保たなくてはなりません。木とプラスチックそれぞれについて、お手入れのポイントを解説します。
木のまな板のお手入れ方法
木のまな板を買ったら、次の手順でお手入れすると長持ちします。
- 最初に使う時は簡単に水洗いする
- 毎回使用前に全体を軽く濡らし、布巾で水気を取る
- 魚や肉などを切った後は、乾く前にすぐに水で洗い流す(簡単でOK)
- 調理が終わったらタワシと水で擦り洗い
- 洗浄後、乾いた布巾で水気を取る
- アルコールスプレーを吹きかけ、陰干しする
木のまな板は一旦水に濡らすことで食材のニオイや汚れが移りにくくなります。肉や魚を切った後は、お湯ではなく水で洗い流しましょう。お湯を使うと、タンパク質が固まって取れなくなります。
また洗剤を使うと木の油分が落ちてしまうため、できるだけ使わないようにし、使った場合はよくすすぎます。消毒は熱湯をかける方法もありますが、やけどの危険もあるためアルコール除菌スプレーがよいでしょう。
洗い終えたら風通しのよい場所に置き、しっかりと乾燥させます。ただし中まで乾ききるまでには24時間ほどかかるうえに、生乾きのまま使うとカビが生えやすくなります。できれば2枚以上のまな板を用意して、交互に使うと安心です。
プラスチックまな板のお手入れ方法
プラスチックまな板は、基本的に食器洗い乾燥機に入れるか、洗剤を付けたスポンジで洗えばOKです。ただ、あまりにもゴシゴシ洗うと、表面が傷付いて寿命を縮めてしまうため注意しましょう。
食材の色が移ったり、黄ばんだりしたときは漂白剤に漬け置きします。漂白剤の種類は何でも大丈夫ですが、塩素系は臭いがキツいためまずは酸素系を使ってみて、ダメなら塩素系を使うとよいでしょう。
消毒するときは木と同じくアルコール除菌スプレーをかけるか、漂白剤を使用します。プラスチックは熱に弱いものも多いため、沸騰したお湯をかけるのは避けましょう。
片付ける際は、水気を拭き取り風通しのよい場所に保管します。
木のまな板のおすすめ
木のまな板は、その温かみや風合いが魅力的です。ただし木の種類によって使い勝手が異なるため、特徴を把握してから購入しましょう。おすすめの木製まな板を紹介します。
初心者におすすめ 食洗機対応ヒノキまな板
水気に強く耐久性の高いヒノキは、まな板にもよく使われます。抗菌・消臭効果のある成分が含まれており、雑菌が繫殖しにくいのもメリットです。
商品ラインアップが豊富なうえに、値段もそれほど高くないため、木製まな板の初心者にもおすすめできます。
ダイワ産業のまな板は自立するスタンド付きで、乾燥させやすいのが魅力です。食洗機に対応しており、お手入れが面倒な人でも使いやすいでしょう。
軽く扱いやすい桐のまな板
桐の魅力は、とにかく軽い点にあります。重さが他の木材の半分ほどしかなく、片手でも楽に扱えます。ヒノキほどではありませんが、抗菌・防虫作用にも優れています。
乾燥が早く、カビが生えにくいのもメリットといってよいでしょう。和平フレイズのまな板は、桐タンスで知られる新潟県加茂市の職人が作った逸品です。
桐の優しい刃当たりを実感すると、プラスチックには戻れなくなるかもしれません。
環境に優しい 竹のまな板
竹は丈夫で傷つきにくいうえ、抗菌・消臭作用に大変優れた素材です。ヒノキや桐と違い短期間で育ち、加工もしやすいため、森林破壊の心配がないエコな素材として注目されています。
木材特有の柔らかさはありませんが、食洗機が使えたり乾きやすかったりと、扱いがとても楽です。プラスチックまな板を卒業したいけれど、木製は面倒そうと思っている人は、竹から始めてみてもよいでしょう。
プラスチックのまな板おすすめ
プラスチックまな板はお手入れが簡単で種類も豊富、おしゃれなデザインもたくさん見つかります。おすすめのプラスチックまな板を見ていきましょう。
目盛りが便利な京セラのまな板
シックな色合いに、白い目盛りが印象的なまな板です。柔らかい素材でできており、切った食材を楽に鍋やフライパンに投入できます。
表面はダイヤカットエンボス加工で食材がすべりにくく、慌ただしい食事の準備をサポートしてくれるでしょう。
食洗機対応ではありませんが、熱湯消毒や台所用漂白剤は使えます。
機能的な水切り一体型まな板
折りたたんでロックすると、ザル代わりに使えるまな板です。食材を水洗いしたら、開いてそのままカットできます。
表面は包丁の刃に優しく、裏面にはすべり止めが付いていて、使い心地も◎。食材を切ったあとは折りたたんで、鍋やフライパンに移せます。吊るして保管もできる穴があり、収納場所にも困りません。
食材が見やすい 黒いまな板
プラスチックまな板といえば白い製品が主流ですが、中には真っ黒なタイプもあります。黒いまな板は玉ねぎやホワイトマッシュルームなど、薄い色の食材が見やすく、汚れが目立ちにくいのが特徴です。
MUAMUAの黒まな板は抗菌加工済み・食洗機対応ですから、育児に忙しいパパママにもおすすめです。
まな板のお手入れグッズ
続いてまな板を清潔に保つために欠かせないアイテムを紹介します。
木のまな板に必須の棕櫚タワシ
タワシにもさまざまなタイプがありますが、スティックタイプが一つあれば、まな板だけでなく鉄製のフライパンを洗う時にも便利です。
熱々のフライパンを一般的なタワシで洗うのは危険ですし、まな板を洗うにしても水が手にかかって使い勝手が悪いでしょう。立てておいても吊るしてもよく、収納場所を取らないのもメリットです。
プラスチックまな板を洗うスポンジ
プラスチックのまな板は、食器用スポンジで洗えば事足ります。ただし一般的なスポンジはプラスチック素材でできており、洗う時に出る小さなかけらがマイクロプラスチックごみになる可能性があります。
少しでも環境のことを考えるなら、天然素材のスポンジを使ってみましょう。セルロースを使ったスポンジなら、排水とともにかけらが流れても自然に分解されます。庭がある人なら土に埋めてしまえばよく、ゴミの減量にも役立ちます。
洗剤にも気を遣おう
近年は除菌機能などをうたう合成洗剤がたくさんありますが、実はこうした洗剤も環境汚染の原因となっています。
もともと地球上に存在しない化学物質で作られる合成洗剤は、下水処理場をすり抜けてしまうともうどうにもなりません。個人の家庭から流れる化学物質はわずかかもしれませんが、積み重なると大きな影響を及ぼすでしょう。
エコベールのように、植物由来成分を使用した洗剤は環境だけでなく、肌に優しいというメリットもあります。手荒れに悩んでいる人や小さな子どもがいる人などは、ぜひ環境と肌に優しい洗剤を使ってみましょう。
自分にとって使いやすいまな板を選ぼう
まな板の素材は結局のところ、使いやすさを最優先して選べばOKです。木でもプラスチックでも、メリットデメリットを把握したうえで、自分が使いやすいと思うものを選びましょう。
とはいえ、SDGsの観点で考えれば、今後はプラスチックよりも木や竹のまな板が主流になる可能性もあります。プラスチックまな板派の人も、スポンジや洗剤をエコなタイプに変えて、地球環境の保全に一役買ってみてもよいでしょう。