我が家に包丁は何本必要?アラフィフ主婦にちょうど良い本数とは
キッチンを掃除していて、余分な包丁の扱いに困った経験がある人は多いでしょう。包丁は1度買うと長持ちする上に気軽に捨てられないため、いつの間にか何本も所有していたという状況になりがちです。
とはいえ、あまりに減らしてしまうと料理するときに不便な思いをするかもしれません。アラフィフ主婦が快適に調理するために必要な包丁の本数や種類の決め方、買い足しにおすすめの商品を紹介します。
包丁の保有本数の平均はどれくらい?
家庭によって、必要な包丁の数は違います。しかし余程の大家族でない限り、2~3本もあれば事足りるはず。他の家庭ではどのくらい包丁を保有しているのでしょうか。
平均4本。世代が上がるほど多い
2016年に千趣会の「ベルメゾン生活スタイル研究所」が実施したアンケート調査によると、包丁の平均保有本数は4本でした。
最多の回答が「3本(25.6%)」、次いで 「4本(20.7%)」となっています。年代別に見ると、以下の通り年齢が高い層ほど保有本数が多いことが分かります。
- 20代:2.9本
- 30代:3.6本
- 40代:4本
- 50代:4.6本
- 60代:5.1本
参考:「包丁」についての調査 | リサーチ・リサーチ|調査データ探すならリサリサ
20代の場合は包丁1本あればなんとかなる、独身の割合も多いでしょう。しかし家族が増えて調理の機会も品数も多くなると、1本では足りません。
折をみて買い足したり、実家からもらったりして、いつの間にか増えてしまいます。
包丁を無駄に所有するとデメリットも
余分な包丁を持っていると、以下のようなデメリットが生じます。
- 収納スペースが無駄になる
- 事故の危険が増す
- 新しい包丁を買えなくなる
包丁は危険なので他のキッチン用品とは分けておく必要があり、収納スペースの圧迫につながります。
管理しきれない包丁があれば、子どもが持ち出すなど事故の危険も増すでしょう。
「まだ使えるから」「たくさんあるから」と、新しい包丁に買い替えられないのもデメリットです。
必要な包丁の残し方
何本もある包丁を整理するときは、何を基準にすればよいのでしょう。必要な包丁の選び方を解説します。
家庭でよく使われる包丁は3種類
包丁にはさまざまな種類がありますが、一般家庭で全てを用意する必要はありません。とりあえず以下の3種類が1本ずつあれば、日常生活に困ることはないでしょう。
- 三徳包丁
- 牛刀(シェフナイフ、フレンチナイフ)
- ペティナイフ
三徳包丁は、肉・魚・野菜の三つの食材いずれにも使えることから名付けられました。家庭での基本的な調理に大活躍の万能さが魅力です。
牛刀は刃渡りが長めで切れ味がよく、塊肉やカボチャなどの大きな野菜を切る時に重宝します。家族の人数が多く、何でも塊で買うような家庭におすすめです。
ペティナイフは薬味を刻んだり、フルーツの皮をむいたりするときに使えます。メニューによってはこれだけで済むこともあるので、1本持っておくとよいでしょう。
用途が特定される包丁は家庭毎に判断
特定の食材用に作られた包丁は、家庭毎に要不要の判断基準が異なります。なくては困る、というほどでもない場合は処分を検討してもよいでしょう。
例えば「出刃包丁」は魚をさばくときに便利ですが、切り身しか買わない人や魚をあまり食べない人には無用の長物です。
パン切り包丁やトマト専用ナイフなど一見便利そうな包丁類も、数回使っただけで忘れがちなアイテムに分類できます。
同じ種類の包丁が複数ある場合は?
結婚した時にお互いが持ち寄ったりお祝いでもらったりして、同じ種類の包丁が何本も眠っている家庭も、多いのではないでしょうか。同じ種類の包丁が複数あるときの対処法を見ていきましょう。
お手入れしやすい方を残す
包丁は使うたびにきれいに洗う必要があります。切れ味を保つために、研ぎ作業も欠かせません。しかし調理だけでも疲れるのに、お手入れが面倒では困ります。
残すなら、次のようにお手入れがしやすい方を選びましょう。
- サビにくいステンレスやセラミック素材のもの
- 食洗機が使えるもの
- 刃と持ち手の間に継ぎ目がないもの
サイズで判断する
同じ種類で刃渡りサイズが違う場合は、自分が持ちやすい方を残します。家庭では三徳包丁は18cm、牛刀は21cm程度のものが標準的ですが、こだわる必要はありません。
調理スペースや手の大きさ、手持ちのまな板のサイズなどと比べながら、あなたにとってベストなサイズを探りましょう。
ちょうど良いサイズが分かっていれば、新しい包丁を買う時も迷わずに済みます。
余った包丁の捨て方もチェック
必要な包丁が決まったら、不要になった包丁を処分しましょう。集積所に出す場合の正しい捨て方と、その他の方法を簡単に紹介します。
ごみ集積所に出す
包丁は基本的に「不燃ごみ」ですが、「金属」「燃えるごみ」となっている自治体もあります。事前に確認しましょう。
そのまま捨てると危険ですので、以下の手順で処理します。
怪我をしないように、軍手を装着してから作業してくださいね。
- 新聞紙やチラシ数枚を使って刃の部分を包む
- ガムテープで全体をぐるぐる巻きにする
- ガムテープに油性ペンで「刃物・キケン」のようにはっきり書く
- 収集日の朝に指定の場所に出す
マンションなどは収集日の前日からゴミを出せることもありますが、捨てた包丁が盗まれたり、子どもがいたずらしたりする可能性も考えられます。
できるだけ収集の直前に持って行くようにしましょう。
供養・リサイクルの利用もアリ
思い出の詰まった包丁、ブランド物の包丁など、ごみに出すのは忍びない場合は包丁供養やリサイクルの利用もアリです。
岐阜県関市の「刃物産業連合会」では、全国の刃物店の協力の元、不要になった刃物類の回収・供養・リサイクルを実施しています。回収箱がある店舗はこちらで検索できますよ。
高級包丁やナイフを処分したい人に、買取業者も紹介しておきます。
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買い足し・買い替えにおすすめの包丁
50代ともなれば、包丁が全部古びているな~と感じる人も多いのではないでしょうか。整理するついでに包丁をリニューアルすると、心機一転できるかもしれません。種類別に、買い足しや買い替えにおすすめの包丁を紹介します。
おしゃれで軽い 関孫六「オールステンレス三徳包丁」
包丁のデザインってちょっと武骨で、おしゃれなキッチンの中で、包丁だけが浮いてしまうことも・・・持ち手の部分に桜の花をあしらった、こちらの三徳包丁なら楽しくキッチンに立てます。
刃渡り15cmと小さ目で、力の弱ってきた50代女性が持ちやすい軽さも魅力です。
小さいので、ペティナイフと兼用してもよいでしょう。継ぎ目のないオールステンレスタイプで、熱湯消毒や食器洗浄機の使用も可能です。
刃渡り長めの包丁が欲しい人に 「藤次郎 牛刀 240mm」
大きな食材にチャレンジしたい人におすすめの牛刀です。食洗機には対応していませんが、オールステンレスなので洗いやすく、清潔に保てます。
持ち手には大きな溝が斜めに入っていて、手が滑りにくいのもポイント。塊肉の前に立ち、すらりと構えれば気分はまるでシェフです。
魚をさばきたい人に 「藤次郎 プロ 出刃包丁」
魚を丸ごと自分でさばけたら、料理のレパートリーがぐっと広がりますね。今までは忙しくて切り身ばかりだったけれど、子育てが一段落したら凝った魚料理に挑戦したい人も多いでしょう。
魚をさばくのに適した包丁といえば、出刃包丁です。
生魚を切る包丁は衛生面がとても気になりますが、藤次郎プロの出刃はオールステンレス仕様なので、いつも衛生的に使えます。
本格的な切れ味を持ちながら、いかにも出刃包丁といった雰囲気がないのも、うれしいポイントです。
パンをよく食べるなら 「包丁工房タダフサ パン切り」
ホームベーカリーで食パンを焼く人や、バゲットをよく買う人はこちらのパン切り包丁を買い足しましょう。
刃が全部ギザギザになっている一般的なパン切りと違い、先端だけギザギザなので、固いパンにも柔らかいパンにも対応できます。
パンくずが飛び取ったり、パンがつぶれてしまったりすることがなく、美しく切れると評判です。パンを切るときのストレスから解放され、パン屋通いがますます楽しみになるでしょう。
ふるさと納税でお得に入手するのもアリ
包丁は、ふるさと納税の返礼品にもなっています。
岐阜県関市や新潟県三条市など、世界的に有名な刃物の産地に寄付すれば、良い品をお得に入手できますよ。
もっと探したい人は、こちらのふるさと納税おすすめサイトからどうぞ。
包丁の本数を最適化してすっきりお片付け
包丁が何本必要なのかは、人それぞれです。作る料理の内容にもよりますが、一般的には4本くらいがちょうど良いといえるでしょう。
片付けしていて、6本も7本も見つかった人は、この機会に古い包丁を処分し、もっと使いやすいものに買い替えるのもおすすめです。
包丁の役割をしっかりと押さえて、すっきりキッチンで調理を楽しみましょう!