アロマオイル(精油)捨て方 古い中身を捨てる際の注意点と瓶の分別方法
アロマオイルを買ったものの、使い切れなくて余ってしまうことはよくあります。使用期限を過ぎ、変質したかもしれないアロマオイル(精油)は、どうやって処分すればよいのでしょうか?古い中身や瓶の捨て方と注意点を解説します。
古いアロマオイル 処分の目安
天然のアロマオイルは、どのくらいで使えなくなるのでしょうか。古いアロマオイルを処分する目安を見ていきましょう。
開封してから半年以上経っている
天然の精油には保存料が入っていないため、製造から時間が経つほど酸化し、品質が低下していきます。原料の植物にもよりますが、未開封の場合は製造から3~5年が使用期限とされています。
また一度開封した精油は、1年以内に使い切るのが理想です。特に柑橘系精油は半年程度と短いので注意しましょう。
精油の劣化度合いは保管状態にも左右されます。開封からそれほど経っていなくても、白濁したり異臭がしたりする場合は変質しているため、絶対に使わないようにしましょう。
期限が切れても使えるケースも
使用期限が過ぎたアロマオイルも、色や香りに問題なければ芳香浴や掃除に使えます。次のような状態でなければ、捨てずに有効活用しましょう。
・中身が濁っている
・香りに違和感がある、不快な香りがする
ただし期限切れの精油をマッサージオイルや入浴剤のような、肌に直接触れる用途に使うのはNGです。
アロマオイルの中身の捨て方
アロマオイルを処分する際に最も注意したいのが、中身の捨て方です。液体だからといって、キッチンや洗面所の排水口に流したり、庭土に捨てたりすると思わぬトラブルを招くことも。精油の性質に合う、適切な捨て方を見ていきましょう。。
用意するもの
アロマオイルを捨てる時は以下のアイテムを用意します。
- 牛乳パックまたはジッパー付き袋
- 古い布や新聞紙、キッチンペーパー
- 粘着テープ
- ゴム手袋
- マスク
- マイナスドライバーや金属の定規
ドライバーや定規はドロッパーが外れない時に使うので、念のため準備しておきましょう。
アロマオイルを捨てる手順
アロマオイルは古い揚げ油を捨てる時と同様、布や紙に浸みこませて捨てます。
- ゴム手袋とマスクを着用し、部屋を換気する
- ドロッパーを外す
- 牛乳パックや袋に布・紙を詰めてアロマオイルを注ぐ
- 粘着テープで口を密封して燃えるごみに出す
アロマオイルは揚げ油と違って肌への刺激や匂いが強いため、必ずゴム手袋とマスクを着け、キッチンやベランダなど、換気の良い場所で作業しましょう。
ドロッパーの外し方は、後ほど紹介します。
注意点
アロマオイルは水に溶けにくく、そのままキッチンに流すと詰まりの原因になることもあります。また引火性があるため、熱がこもる場所に置くのも危険です。
浸みこませる時に、布や紙を湿らせておくとより安全ですよ。
アロマオイルの瓶の捨て方
アロマオイルが入っている遮光瓶はガラス製ですが、キャップや内ブタ(ドロッパー)はプラスチックです。どちらも自治体のルールに従って分別する必要があります。瓶の捨て方と再利用アイデアを見ていきましょう。
ドロッパーを外す方法
ドロッパーは精油を1滴ずつ出すために付けられた内ブタです。まずはドロッパーを外さないと、中身を捨てる時にも時間がかかって不便です。
ほとんどの場合、ドロッパーはキャップを途中まで開けてから、右上にひねるように持ち上げると簡単に外れます。
ただし無印良品のアロマオイルはキャップがアルミ製なので、上記の方法ではドロッパーを外せません。マイナスドライバーや薄い金属の定規などを使って外してください。
瓶やキャップは洗浄してから捨てる
ドロッパーを外して中身を空けたら、匂いの付いた瓶やフタを、無水エタノールで洗浄します。
無水エタノールはアロマスプレーを作ったり、スマホやパソコンの画面を拭いたりする時に便利なので、1本常備しておくと良いでしょう。
乾燥させて香りが気にならなくなったら、プラスチックごみと資源ごみに分けて回収場所に出します。
瓶に貼ってあるラベルも剥がしてください。お湯にしばらく漬けておけば、剥がれやすくなります。
精油瓶は再利用してもOK
アロマオイルが入っている遮光瓶は、再利用もできます。ブレンドしたアロマオイルを入れて持ち歩いたり、小さなお花を飾ったり・・・
紫外線をカットするので、手作りの化粧水を保存するのにも向いています。ただ並べて置くだけでも、おしゃれなインテリアになりますよ。
ポイっと捨てる前に、再利用のアイデアを考えてみてはいかがでしょう。
自然の恵み・精油を最後まで大切に
アロマオイルは植物の成分を凝縮した、自然の恵みです。大量の原料から、ほんのわずかしか抽出できない精油もあります。できる限り捨てずに、最後まで大切に使いましょう。やむを得ず捨てる場合は、地球環境の保全を意識して、正しい方法で処分してください。