スライサー 代わりがきかない おすすめは?タイプ別に詳しく紹介
スライサーは、調理の下ごしらえを時短できる便利なアイテムです。とはいえ、選び方を間違えるとほとんど使わず、キッチンの棚や引き出しにしまいっぱなしになることも。他のものでは代わりがつとまらないくらい、「使えるスライサー」と、スライサー選びのポイントを紹介します。
野菜 スライサー 選び方
野菜スライサーには、さまざまな種類があります。便利そう!見た目が素敵!といった理由だけで選んでしまうと、意外に使い勝手が悪く、後悔するケースも少なくありません。野菜スライサーの上手な選び方を押さえておきましょう。
電動か手動か
家庭用の野菜スライサーといえば、基本的に手動ですが、電動タイプも存在します。電動タイプのメリットは以下の通りです。
- 大量の野菜をラクにカットできる
- 指をけがするリスクが少ない
デメリットは高価な点と、手動式よりも場所を取る点でしょう。キッチンが広くコンセントに余裕のある人や、家族が多くて毎日たくさん調理する必要がある人は、電動タイプも選択肢に入れておくとよいかもしれません。
多機能か、シンプルか
実は野菜スライサー選びでもっとも悩ましいのは、機能面です。野菜のカット方法は、もちろん一つだけではありません。
薄くスライスするだけでなく、千切り・みじん切り・おろしなど、さまざまです。野菜の種類によっても、適しているスライス方法は異なるでしょう。
このため初めて野菜スライサーを買う場合、何にでも対応できる多機能セットに魅力を感じがちです。最初からセットで買っておけば、後で買い足す必要はほぼなく、収納も楽です。
一方、多機能セットには、ほとんど使わないアイテムが出てくる可能性があります。キャベツの千切りはよく作るけど、大根おろしはあまり好きではないから作らない…といった場合、おろし金は使われず無駄になってしまいます。
また同じ千切り用でも、セット商品と専用の商品では使い勝手に差が出ることも。仕上がりが今一つで、結局専用のスライサーに乗り換えるケースもあるため、多機能タイプを買うなら本当に全部必要なのか、慎重に検討しましょう。
カットできる幅や厚さ
シンプルなスライサーを選ぶ時は、カットする野菜に合わせて幅を決めます。玉ねぎなら8cm以上、キャベツなら12cm以上あるとよいでしょう。ただ幅広なスライサーは場所を取るため、引き出しの大きさも考慮して決めるのがおすすめです。
ニンジンやゴボウ、キュウリなど小さく細長い野菜に使うなら、小さなピーラーでも十分でしょう。またスライサーには、厚さ調節機能が付いたものも多く見られます。極薄から数ミリまで厚さを調節すれば、一つで多くのメニューに対応できます。
安全性
野菜スライサーを買うなら、できるだけ安全ホルダー付きを選びましょう。気持ちよくカットしていたら、指先まで切ってしまった、という事例は決して少なくありません。
特に時短目的でスライサーを使う人は、子どもの世話や他の家事も並行していて慌ただしく、慣れていてもけがをしてしまうおそれがあるでしょう。
けがが怖くて小さくなった食材を最後まで使い切れないのも、もったいないことです。安全ホルダー単体や切れない手袋などもあるので、持っていない人は購入してもよいでしょう。
またボウルや鍋に渡して使うタイプの場合、滑り止めがあると安心です。
お手入れや収納のしやすさ
野菜スライサーは調理器具ですから、使ったらきれいに洗っておかなくてはなりません。刃の間に野菜が詰まったままにしておくと、不衛生なだけでなく刃がサビて寿命が短くなるため注意しましょう。食洗機対応や、分解して洗えるタイプだとお手入れはぐっと楽になります。
収納については、引き出しや棚に入れる・キッチンカウンターに出しっぱなし・吊るすなどの方法があります。引き出しや棚に入れる場合は大きさに合わせるしかありませんが、出しっぱなしや吊るす場合は見た目がおしゃれなものを選ぶのもアリです。
手動野菜スライサー 多機能セット おすすめ
手動式野菜スライサーの中でも人気の、多機能セットを紹介します。
下村工業 味わい食房 ステン野菜調理器
刃物で人気の燕三条製スライサーです。スライス・千切り・ツマ切り・皮引き・おろしができます。安全ホルダー付きで食材を無駄にしません。
収納ケースは容器も兼ねており、ボウルなどの洗い物を減らせます。底が滑りにくいとの口コミもあり、使い勝手はよいといえるでしょう。
カッター部分はステンレス製で衛生的なのもポイント。ただ食洗機は使えないようです。
FOOKO 多機能スライサー
一台で8役をこなす多機能スライサーです。センター部分のブレードを付け替えて使用します。スライスや千切りのほかに、網目カット・角切り・卵白分離器などが付いています。
角切りブレードを使えば、厚いハムやトマト、タマネギなどをを小さなサイコロ状にカットできるので、サラダ作りに便利。ブレードやフードラックは分解可能で、食洗機にも対応しています。
愛工業 野菜調理器セット
おろし・薄切り・千六本・細千切りの4種類のスライサーのセットです。色が分かれているので、忙しい調理中に間違えにくいのがメリットです。
スタンドに全部立てて収納でき、棚のすき間やキッチンカウンターの端っこなどに気軽に置けるのも◎。プロテクターと受け器の滑り止めで、安全対策もばっちりです。こちらも食洗機には未対応ですので、そこだけ注意しましょう。
シンプルな野菜スライサー おすすめ
続いて機能を特化した、シンプルな野菜スライサーを見ていきましょう。「野菜スライサーって本当に必要かな?」と迷う人も、シンプルタイプを一つ使ってみると、何が自分に合っているのか分かるかもしれません。
OXO 野菜 ハンディ スライサー
どことなく洗練されたデザインがうれしい、OXO(オクソー)のスライサーです。厚さを3段階に調節でき、安全ホルダーも付いています。
作業時に自然な姿勢を取れるよう、ハンドルに角度がついているのもおすすめのポイントです。グリップも持ちやすく、力を入れずに楽々カットできるでしょう。
使っていないときは刃をロック可能で、収納時は安全ホルダーがカバーの代わりになります。目の離せない子どもがいる家庭には、助かる機能ですね。
貝印 ワイドピーラー
キャベツの千切りをよくする人なら、スライサーの代わりに、このようなピーラータイプもおすすめできます。
スライサーはカット面が下を向いて見えにくいのですが、ピーラーなら面を見ながらカットできるので、安心感があります。
すべてステンレスなのでとても衛生的で、長持ちするのもメリットの一つです。ハンドルの先に穴が開いているので、吊り下げ収納もできます。
アーネスト トリプルウェーブ
多忙な中で、大量の野菜をカットしたい人に最適なスライサーです。3枚のウェーブ状の刃のおかげで、通常の3倍のスピードでキャベツを千切りできます。
トンカツ・フライの付け合わせやお好み焼きなどもすぐに用意でき、食べ盛りの家族も満足してくれそう。もちろん、タマネギやキュウリ、ニンジンなどの薄切りもスピーディーです。
京セラ せん切りスライサー
ニンジン・ダイコン・キュウリ・ゴボウなどを千切りしたい人は、セラミック刃のスライサーがおすすめです。ステンレスの刃と異なり金属臭がせず、漂白除菌も可能です。
プラスチック+ステンレスのスライサーだと、ニンジンなどの色が沈着して残念な見た目になりがちですが、漂白できるなら問題ありません。
安全ホルダーも付属していて野菜を無駄なく使え、ニンジンシリシリや大根サラダ・きんぴら・棒棒鶏などをよく作る人に向いているでしょう。
下村工業 日本製 フルベジ きゅうり ・ ねぎ スライサー
サラダや薬味用に、ちょっとだけササッとスライスしたい人は、小さなスライサーが一つあると便利です。
少量のキュウリやネギをカットするために、わざわざ包丁とまな板を用意せずに済み、使い終わったら食洗機に放り込んでおしまい。まさに時短アイテムといえる一品です。
特殊なカットができる おすすめスライサー
一般的なスライサーでは難しい、特殊なカット方法に特化したものを紹介します。作りたい料理に合わせて揃えていくとよいでしょう。
ぶんぶんチョッパースーパー5
ブンブンチョッパーは、フタについたヒモを引っ張ると、中のブレードが回ってあっという間にみじん切りができる優れもの。
似たような商品はいくつか販売されていますが、フタが洗えないタイプが多く、お手入れに気をつかう必要があります。
K&Aの商品はフタを洗える他、食洗機にも対応しており、安心です。
OXO ベジヌードルカッター
野菜を麺のように細長く切り出してくれる、インパクト抜群のスライサーです。そのままサラダにするのはもちろん、肉に巻き付けて調理してもよく、映える食卓を演出できます。
野菜が苦手な子どもも、これなら喜んで食べてくれそう。ニンジンやキュウリ、ダイコンの他、ジャガイモやサツマイモにも使えます。
電動スライサー おすすめ
最後に電動スライサーのおすすめを紹介します。
クイジナート ベジタブル スパイラル スライサー
野菜を入れてスイッチオン!するだけで、面倒なカットが済んでしまう夢のマシーン。カットパターンは8種類で、ヌードルにも対応しています。
ボウルはニンジン2本入るくらいの大きさで、家庭用の調理には十分でしょう。電源コードの長さは1.5mです。
LALALUCTUS コードレス 電動 スライサー&チョッパー
こちらはテーブルの上で手軽に使える、充電式のスライサーです。ネギやキュウリ、ニンニクのような小さな野菜に向いています。
容器を付け替えるとチョッパーにもなり、ハンバーグやつくね、餃子作りに活躍してくれます。コンセント不要なため、アウトドアシーンにもおすすめです。
野菜 スライサーを使いこなそう
野菜スライサーはキッチン用品の中でも、選ぶのが難しいアイテムといえます。どんな野菜を使って、何を作りたいのかが決まっていても、やっぱり迷ってしまうもの。この機会に、長く愛用できる野菜スライサーを見つけて、毎日の料理に役立てましょう。