ハーブティー 50代女性におすすめは?飲むタイミングや飲み方も
ハーブティーは、健康や美容にかかわるさまざまな効果が期待できる飲み物です。更年期の不調に悩む50代女性にも適しているので、好みのハーブティーを見つけて生活に取り入れてみるとよいでしょう。おすすめのハーブティーと、おいしく飲むためのポイントを紹介します。
お茶とは違う?ハーブティーの基礎知識
ハーブティーとはそもそも、どんな飲み物を指すのでしょうか。お茶との違いも併せて見ていきましょう。
ハーブティーの原料
ハーブティーはその名の通り、ハーブと呼ばれる植物の葉や花を煎じた飲み物を指します。緑茶や紅茶のように、茶葉を原料としているわけではありません。
ハーブとは「香りがよい」「薬効がある」など、人間にとって有用とされる植物のことです。さまざまな種類があり、植物によって、葉・花・茎・根など利用する部分も異なります。
お茶として飲む場合、一般的には乾燥させたハーブを使いますが、新鮮な生のハーブを使うこともあります。
ハーブティーの特徴
ハーブティーはコーヒーや紅茶と違い、カフェインを含みません。香りが豊かでリラックス作用が高いため、寝る前の飲み物としても適しています。
ハーブティーには原料の植物によって、さまざまな薬効が確認されています。中にはホルモンバランスの調節や免疫力強化に役立つものもあり、健康維持が気になる50代女性にはぴったりな飲み物です。
50代女性におすすめのハーブティー・リラックス編
50代の女性におすすめの、リラックスできるハーブティーを紹介します。ハーブティーは数種類をブレンドしてもよいので、好みの組み合わせを探してみても楽しいでしょう。
カモミール
カモミールは「カミツレ」とも呼ばれる、キク科のハーブです。花を使用したハーブティーでは、リンゴのようなほのかな甘みと、やさしい香りを楽しめます。
飲むとリラックスや安眠効果・抗炎症作用が期待でき、更年期の不調や、ストレスによるイライラを和らげるのに役立ちます。
肌荒れや目の疲れにも効果的とされているので、パソコン作業の休憩にもおすすめです。
レモンバーム
レモンバームは、レモンのような香りのする緑色の葉が特徴的な、シソ科の多年草です。カモミール同様、リラックス効果や抗不安作用があるといわれています。
さっぱりとした味わいなので、カモミールのまったり感が苦手な人でも無理なく飲めるでしょう。リラックス効果をより高めたいときは、カモミールとブレンドするのもおすすめです。
ラベンダー
エッセンシャルオイルでも人気の高いラベンダー。花の香りはストレスを軽減し、リラックス・安眠をもたらすといわれています。
眠りの質が落ちていると感じる人は、寝る前にラベンダーティーを飲んでみるとよいかもしれません。水分を取るのが心配な場合、ピローミストやディフューザーで香りだけ楽しむのもアリです。
50代女性におすすめのハーブティー・ホルモンバランス編
50代女性の不調の多くは、ホルモンバランスの乱れからきているともいえます。女性ホルモンのバランスを整えてくれるハーブティーもチェックしましょう。
ローズ
ローズには女性ホルモンのバランスを整える効果があるといわれており、美容や若返りに古くから重宝されてきました。
ローズの花びらを使ったハーブティーは、色が鮮やかで飲むのがもったいなくなるほどです。価格も高めですが、たまにはぜいたくに、バラの香りに包まれてみるのもよいかもしれません。
レッドクローバー
レッドクローバーは日本では「ムラサキツメクサ」とも呼ばれているハーブです。あれってハーブだったの?と意外に思う人もいるのではないでしょうか。
マメ科の植物で、イソフラボンを豊富に含むため、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きがあるといわれています。
干し草のような独特な香りが特徴ですので、気になる人は他のハーブとブレンドしてみてもよいでしょう。ローズとのミックスもおすすめです。
ハニーブッシュ
ハニーブッシュは南アフリカの一部地域に自生するマメ科の植物です。イソフラボン他、女性ホルモン同様の働きをする成分が豊富に含まれています。
渋みや苦みが少なく、ハチミツのような甘い香りがするので、ハーブティーがどうも苦手という人にもおすすめできます。甘い紅茶が好きな人が、代わりにハニーブッシュティーを飲めばダイエットにも!
50代女性におすすめのハーブティー・健康維持編
老化に伴い、血行が悪くなることも50代女性にありがちな不調の原因です。血行を促進したり、免疫力を強化したりするのに役立つハーブティーを紹介します。
ローズヒップ
ローズヒップとは、バラ科の植物の果実のことです。ローズヒップティーには、ビタミンCやβカロテンが多く含まれ、若返りや免疫力アップ効果が期待できます。
血行促進・むくみ解消の作用もあるうえに、50代にありがちな関節の痛みや炎症を軽減する効果も期待できるそうです。
足の冷え解消や下半身の血行促進を目指すなら、足半草履や足元暖房器具も試してみましょう。体を内側と外側から温めれば、寒い冬を快適に過ごせるかもしれません。
ペパーミント
ペパーミントには消化をサポートし、胃腸の不調を緩和する効果が期待できます。メントールの香りが爽やかで、気分転換したいときにもぴったり。
鼻づまりの解消にも効果が期待できるので、花粉症の季節の飲み物としても重宝します。庭やベランダで育てておき、フレッシュな葉をお茶にして飲むのもおすすめ。
ローズマリー
ローズマリーには、血液の循環を促す優れた働きがあります。冷えやむくみ、血行不良による肩凝りや頭痛などの改善に効果が期待できるでしょう。
脳を活性化させる働きもあり、記憶力や集中力を高めてくれるので、物忘れが気になりだす50代にはうってつけかもしれません。
ハーブティーの選び方や飲み方
最後にハーブティーの基本的な選び方と、飲み方を紹介します。ハーブティーはネット通販の他、カルディや無印良品、大きなスーパーなどでも気軽に買えます。価格もそれほど高くはないため、実際にいろいろなハーブを試しながら、お気に入りを見つけるとよいでしょう。
ハーブティーの選び方
ハーブティーとひと口にいっても、さまざまな種類があります。複数のハーブをブレンドしたものを含めると、とても数えきれないほどです。
初めてハーブティーを買うときは、以下のポイントを意識すると選びやすくなります。
- 効能や風味が希望に近いものを探す
- ティーバッグタイプを選ぶ
- オーガニックかどうかで決める
ハーブティーは一見おいしそうに思えても、飲んでみると口に合わないケースがあります。そのようなときは、他の人に飲んでもらえると、無駄になりません。
このため初めてのハーブに挑戦するときは、とりあえずティーバッグタイプを買うことをおすすめします。
また農薬が残っていると、かえって健康被害にあう恐れもあるため、できるだけ信頼できるメーカーのものや、オーガニック製品を選ぶと安心です。
ハーブティーのいれ方
ハーブティーのいれ方は特に難しくはありません。
ティーバッグなら、カップに入れて熱湯を注ぎ、3~5分蒸らすだけです。リーフタイプの場合は、ティーポットに入れて熱湯を注ぎ、5~7分蒸らします。
夏は冷やして飲んでもよく、ポットで水出しできるタイプもあります。
ちなみに1度抽出したハーブティーは香りも成分も抜けきっているため、お湯を継ぎ足して飲んでも意味がありません。毎回新しいものを用意するようにしましょう。
ハーブティーを飲むタイミングや回数
ハーブティーは、1日に何杯飲んでも特に問題はありません。ただしハーブの種類によっては、副作用が出る可能性があるため注意が必要です。
特に妊娠中や授乳中、持病のある人は、必ず医師に相談してから飲みましょう。
またあまりにも飲み過ぎると、お腹がいっぱいになって食事量が減ったり、トイレが近くなったりします。いくら美容や健康によいからといっても、日常生活に支障をきたすほど飲むのはおすすめできません。
1日に2~3杯を目安に、体調と相談しながら飲むとよいでしょう。
飲むタイミングは、ハーブティーの効果により異なります。リラックス効果があるものは夜に、リフレッシュ効果があるものは朝にと、時間帯で変えるのもアリです。
ハーブティーを取り入れて50代を楽しく
ハーブティーは風味を楽しむだけでなく、美容や健康面でもうれしい効果をもたらしてくれる飲み物です。お湯で抽出して飲むだけなので、取り入れやすいのも魅力の一つ。更年期真っ最中の人も、もう終わったよ、という人も、ハーブティーを味方につけて50代を楽しく過ごしましょう。