中学生以降になると、歴史や地理など、社会の学習が嫌いになる子どもは少なくありません。
小学生の頃は楽しく学べていたのに、受験やテスト対策で覚えることがたくさんあって「もう嫌!」となってしまうパターンが多いようです。
しかし社会の知識は受験のときだけでなく、大人になってからも大いに役立ちます。
嫌いだからと学ばなくなってしまうのは、もったいないことですね。
地理嫌いにさせないためには、小さな頃から少しずつ興味を持たせてあげることが有効です。
知っていることが多いほど、学校の勉強の理解度が早く、楽しく学んで行けるでしょう。
地理の知識が身に付くおもちゃや遊びを紹介します。
地理嫌いになってしまう原因と対策
勉強に得意・不得意があるのは仕方がないことですが、地理や歴史が苦手・嫌いという声は他の教科に比べて多いように感じます。
中学受験のときに「うちの子、算数や国語はできるのに社会が苦手で・・・」と悩むママさんもたくさんいます。(実はやぎ夫人もその1人)
大学受験を迎える頃には子どもが「理系だし地理でいいか~。でも勉強めんどくさいな」などと言っていました。
地理や歴史、なぜそんなに子どもたちに嫌われてしまうのでしょう?原因と対策を見ていきましょう。
テストのせい
社会のテストで高得点を取るためには、さまざまな事柄を「暗記」しなければなりません。
例えば中学受験の場合、算数なら解き方さえ理解していれば自分で計算して答えを出せますし、途中で計算ミスをしても部分点をもらえることもあります。
国語も文章問題なら暗記は不要ですし、理科も社会ほどの暗記は必要ないでしょう。
ところが社会のテストでは、人名や地名、法律の名前などがたくさん出てきます。
地理だけを見ても、県庁所在地から特産品、山や川の名前など実にさまざまな知識が求められます。
最近では暗記するだけの勉強にならないように、教育方法が見直されつつありますが、ある程度の知識が頭に入っていないとどうにもならないのも事実です。
テストの前にひたすら暗記。このイメージが歴史や地理を嫌いにさせる大きな原因といえます。
そもそも興味がない
とはいえ、全ての子どもが地理が嫌いというわけではありません。子どもは自分が興味があるものはすぐに覚えてしまうものです。
例えば電車が好きな子は、鉄道路線や駅などを自分で調べているうちに、日本の地形が自然に頭に入るので、地理が得意になりやすいといえます。
また、家族で旅行に行ったときにいつもと違う景色を見て、地理に興味を持つことも考えられます。
しかしこうしたきっかけがなければ、知らない地域のことなど、特に学びたいとは思わないでしょう。
大人なら、ニュースを見聞きしたり海外旅行に行ったりした経験から社会の出来事を学ぼうと思いますが、子どもに興味関心を持たせるのは難しいものです。
遊びを通して自然に興味を喚起しよう
子どもが将来、地理が嫌いにならないようにするためには、子どもが自ら興味を持つように、パパやママが工夫することが大切です。
幸いなことに、世の中には地理の学習に役立つおもちゃや絵本がたくさんあります。
クイズ番組でも、地理関係の問題はよく出題されます。
このようなツールを活用して、いつの間にか地理の知識が身に付いていた!という状況を作ってしまいましょう。
ただし決して無理強いしてはいけません。おもちゃを買い与えたからといって、毎日やらせようとするとかえって地理が嫌いになってしまう可能性があります。
あくまでも子どもが自主的に遊ぶ様子を見守り、何か聞かれたら一緒に調べてあげるのがポイントです。
地理嫌いにさせないおもちゃやアイテム【幼児編】
小学校入学前の小さな子どもには、世の中にはいろんな国や地域があることをおぼろげに理解できるような絵本やおもちゃがおすすめです。
読み聞かせたり一緒に遊んだりして、地理を身近なものとして位置づけられるとよいですね。
今買って、長く使えるおもちゃやアイテムを紹介します。
かわいくてカラフル!『はじめてのせかいちずえほん』
見開きいっぱいに描かれた色彩豊かなイラストが、子どもの興味を引く絵本です。
地域ごとの特徴が一目で分かるだけでなく、時差のページなど社会の仕組みを理解させる工夫がいっぱいです。
同じシリーズで日本版・宇宙版もあるので、セットでそろえてあげてもよいですね。
おしゃれな地図絵本といえばコレ『マップス 新・世界図絵』
ポーランドの絵本作家が手がけた世界中で人気の地図絵本です。
世界各国の食べ物、歴史、人物、動植物が分かりやすく描かれています。
情報量が多いので、大人もページをめくるたびに、新たな発見がありそうです。
リビングに置きっぱなしでもサマになる、おしゃれな表紙もポイントです。
磁石だからなくさない『世界の国旗と地図 マグネットブック 』
見開きの世界地図に、国旗の磁石を貼って遊ぶおもちゃ絵本です。
別途世界の国旗図鑑シートが付いていて、大きくなっても使えます。
磁石なので小さな子どもでも簡単に付け外しでき、お片付けもスムーズです。
コンパクトなバッグ型で、お出かけ用おもちゃとしても重宝します。
自分の子どもや孫には「算数を好きになってほしい」「学校の勉強で苦労してほしくない」と思いませんか? 「マグフォーマー」や「ピタゴラス」などのマグネット式の知育おもちゃは、子どもの好奇心をかき立て、脳によい刺激を与えるとして大変人気があ[…]
地理嫌いにさせないおもちゃやアイテム【小学生低学年編】
読み書きがしっかりできる小学生には、地図パズルや地球儀、ボードゲームなどがおすすめです。
家族やお友だちと楽しく遊べるアイテムを紹介します。
日本のことがよく分かる ゲーム&パズル日本地図
日本地図や世界地図を覚えるのに、パズルはとても有効です。ピースを正しく組み合わせていく過程で、国や県の位置関係や地形が自然に身に付きます。
こちらの地図パズルは、学校で使用されている帝国書院の地図を使った本格派です。
「地勢図パズル」「行政図パズル」「日本一周旅行ゲーム」の三つを同時に楽しめる、コスパの高さも魅力です。
世界と宇宙も楽しめる エポック(EPOCH) どこでもドラえもん日本旅行ゲーム5
4つのすごろくゲームと1つのカードゲームを楽しめるお得なおもちゃです。
日本旅行だけではなく、世界旅行や宇宙旅行などもできます。
お金やコマ、秘密道具カードなどがセットになった「人生ゲーム」のような雰囲気で、ワイワイ言いながら楽しく勉強できそうです。
音声で教えてくれる しゃべる地球儀
地理の学習のために地球儀を用意するなら、こちらの商品がおすすめです。
専用ペンでタッチすると、地球儀が音声で答えてくれます。
子どもが疑問に思ったことをすぐに解決できる、レスポンスの早さが魅力です。
海の部分が濃い青なので、インテリアになじみやすいのもポイントです。
日本地図と国旗表も付いています。
地理嫌いにさせないおもちゃやアイテム【小学生中~高学年編】
社会科の授業が本格的に始まる年頃には、特産品や気候などの深い知識も身に付けさせてあげたいですね。
小学校中学年以降の子どもにおすすめしたいアイテムを紹介します。
経営者気分も味わえる? 桃太郎電鉄
ファミコン世代におなじみのゲームソフト『桃太郎電鉄』は、鉄道会社の社長になって、日本中の物件を買って回るすごろくゲームです。
停車した駅の特産品や有名な観光スポットを自分で購入する体験を通して、遊びながら日本の地理に詳しくなれます。
夢中になり過ぎて、他の勉強がおろそかにならないように注意したくなるほどです。
いろいろなバージョンが販売されているので、お持ちのゲーム機に合わせて選んでみてくださいね。
理科の勉強にも! 浮かぶ地球儀
電磁気の原理を利用した、宙に浮かぶ地球儀です。手でそっと回すことで、地球の自転の様子を再現でき、理科の学習にも役立ちます。
台座にはLEDランプが付いていて、夜のお部屋で点灯すれば宇宙空間のような不思議な雰囲気に。
地名が英語表記なので、中学生の英語学習にも役立ちます。
大好きなキャラクターと一緒に学ぶ 『名探偵コナンシリーズ』
大人気キャラクター、コナン君と一緒に謎を解きながら学べる学習マンガです。
地理、歴史、科学など、さまざまなジャンルが販売されています。
大人も思わずハマるほどのクオリティが魅力。コレクションしたくなるシリーズです。
遊びを通して子どもの地理嫌いを防ごう
地理を含めた社会科の知識は、大きくなってもずっと役に立つ「教養」です。
しかし受験や定期テストだけを見据えると、子どもにとってはつらい勉強になってしまいます。
日常的な遊びの中で、無理なく自然に知識を身に付けさせてあげましょう。
歴史を学びたいけれど、どうも興味が持てない。そう感じている方は多いのではないでしょうか。 はるか昔のできごとや人々の暮らしぶりについて、難しい言葉で語られても、ピンとこないのは無理もありませんね。 ここでは身近なテーマを扱った、親し[…]