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飛鳥奈良・平安が舞台の時代小説を紹介 日本史の復習にもおすすめ

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時代小説 奈良時代

戦国武将や江戸の将軍などは、よくメディアやビジネス書にも登場しますが、日常生活で飛鳥や奈良、平安時代の人物やできごとに触れる機会は、ほとんどないでしょう。

確かに学校で習ったはずだけど、すっかり忘れてしまった人も多いかもしれません。この時代を舞台にしたおすすめの時代小説を紹介するので、頭の片隅に埋もれた記憶を掘り起こしてみましょう。

目次

飛鳥時代

時代小説 飛鳥時代

飛鳥時代は、推古天皇が奈良県明日香村の豊浦宮(とゆらのみや)に即位した6世紀の終りから、710年の平城京遷都までの約120年を指します。

なんといっても聖徳太子が有名ですが、その他にも「そがのうまこ」「ふじわらのふひと」など、印象的な名前の人物が多く登場する時代です。

伊東潤 覇王の神殿

サブタイトルに「日本を造った男」とあるように、当時の国づくりに生涯を捧げた蘇我馬子の物語です。

蘇我馬子といえば、物部氏を滅ぼしたやつ!とか、聖徳太子と仲悪かったやつ!みたいな悪役っぽいイメージがある人も多いのではないでしょうか。

でも、本当にただの悪人なら、国づくりなんてできるわけがなく、彼なりの理想の実現のためには仕方がないといったところでしょう。

推古天皇との関係性や、当時最先端の外来文化「仏教」を取りいれる様子にも注目です。

著:伊東潤
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馳星周 比ぶ者なき

大化の改新で有名な中臣鎌足の息子・藤原不比等の物語です。大宝律令の制定や平城京への遷都にもかかわり、後の一族繁栄の基礎を築きました。

藤原氏といえば平安時代の摂関政治が知られていますが、それもこの頃不比等がまいた種が、しっかりと実った結果なのでしょう。

『四神の旗』と『北辰の門』という続編もあり、併せて読めば藤原通になれるかもしれません。

著:馳星周
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井上靖 額田女王

額田女王は天皇兄弟に愛された女性で、有名な歌人でもあります。最初は弟の天武天皇(当時は大海人皇子)の妻で、娘も生みましたが後に兄の天智天皇に召されました。

古代の三角関係、なんですけど、何ともいえない繊細な人物描写で、現代の倫理観を突っぱねてくれるのがうれしいところ。

大化の改新・白村江の戦い・壬申の乱といった大事件の流れも分かりやすく、当時の歴史への理解も深まります。

著:井上 靖
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内田康夫 明日香の皇子

歴史に全く興味がなくても、面白く読める小説です。現代の青年が恋人の失踪により、明日香の里で「大津皇子伝説」を探ります。

ストーリーが奇想天外で、あり得ないだろとツッコミどころもたくさんありますが、主人公の青年の若さやひたむきさに惹かれます。

まるで一緒に古代を学んでいるような感覚になってきて、気付けばすっかり彼の味方に。

1984年の作品なので、日本の経済・政治の状況が今とは違いますが、そこも昭和時代の勉強になって2度お得かもしれません。

著:内田 康夫
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奈良時代が舞台のおすすめ小説

奈良時代が舞台の小説

「納豆食べたら平城京」の語呂合わせで知られる(?)奈良時代。

「泣くよ姉さん平安京」まで、100年に満たないものの、飛鳥時代に続いて仏教文化が発展したり、古事記や日本書紀といった史書が編さんされたりと、興味をそそられる時代です。

葉室麟 緋の天空

飛鳥や奈良の時代の特徴として、女性天皇の存在や、皇后の活躍が挙げられます。政治の表舞台で名を残す女性は、現代の私たちから見ても頼もしい存在です。

「緋の天空」は、藤原不比等の娘で聖武天皇の后となった、光明皇后の物語です。舞台となる奈良時代後期は、皇位継承をめぐる争いに加え、天変地異や疫病の流行などで正に世も末状態。

権力者の家に生まれ、「国を照らす」存在になることを期待された女性は、当時をどのように生きたのでしょうか。

著:葉室 麟
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杉本苑子 穢土荘厳

奈良時代の大きなトピック・長屋王の変から大仏建造までがテーマの小説です。長屋王に仕える人や、町の人などが登場するので、古い時代でも身近に感じられます。

教科書で習うだけでは決して分からない、歴史の奥深さを堪能できるでしょう。

奈良の大仏なんて、修学旅行で見物したっきり…という人も、思わずもう一度見たい!と思うかもしれません。

著:杉本 苑子
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井上靖 天平の甍

日本の歴史を学ぶときに必ず見聞きする「遣唐使」が登場する小説です。唐の高僧・鑑真を招くために命をかけた5人の学僧や、何度渡航に失敗しても諦めず、日本へ渡ろうとする鑑真の熱意に胸を打たれます。

今でこそ飛行機で2時間程度の中国も、当時ははるか海のかなたです。高性能なライフジャケットも、通信手段もない中、異国へ旅立つ人々はどんな思いだったのでしょうか。

そんな時代に生まれなくてよかったという気持ちと、自分の運に賭けてみるのもいいかも、という気持ちがないまぜになる、魅力的な作品です。

著:井上 靖
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平安時代が舞台のおすすめ小説

平安時代が舞台のおすすめ小説

平安時代は、平安京(現在の京都市中心部に当たる)に都が置かれた、約400年を指します。794年に桓武天皇が都を長岡京から平安京に遷都したときから、1185年の鎌倉幕府成立までの期間です。

とても長いだけあり、前期・中期・後期の三つに分けられていて、それぞれに特徴があります。2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」の舞台は、藤原氏が栄華を極めた中期のお話。

後期には上皇や法皇による院政が行われます。2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」には、後白河法皇が登場して盛り上がりました。

永井路子 王朝序曲

平安時代初期の公卿・藤原冬嗣(ふじわらのふゆつぐ)が主人公の小説です。藤原道長が登場する「この世をば」と、道長の子の能信(よしのぶ)が登場する「望みしは何ぞ」とともに、平安3部作と呼ばれます。

冬嗣は嵯峨天皇に信任され、藤原家繁栄の基礎をつくりました。桓武天皇の平安遷都から、嵯峨天皇時代の様子が描かれており、まさに平安学習のスタートにふさわしい作品です。

杉本苑子 山河寂寥

平安前期に宮廷に仕えた女官「藤原淑子」が主人公です。女官とはいえ、淑子はれっきとした藤原家の娘で、本来なら天皇の妻になるほどの身分です。しかし賢さを見込まれて出仕することになり、期待通りに藤原氏の権勢確立に貢献したのでした。

ドロドロとした政権闘争、正義もへったくれもない陰謀がリアルかつ冷静に描かれていて、思わず引き込まれます。菅原道真や在原業平といった有名人が出てくるくだりでは、何となくホッとするかもしれません。

著:杉本 苑子
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高橋克彦 火怨

「火怨」は東北の蝦夷の族長「アテルイ」と、征夷大将軍「坂上田村麻呂」との戦いを描いた小説です。

平安時代に活躍した武士として、そして清水寺の創建者として超有名な坂上田村麻呂。一方のアテルイの名は、あまり知られていません。

征服される側から書かれたこの作品を読めば、歴史にはいろいろな見方があることに改めて気付かされます。

勇敢なアテルイを尊重し、命を救おうとする田村麻呂の姿勢にも、きっと感動するでしょう。

著:高橋克彦
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内館牧子 十二単衣を着た悪魔

現代の若者が、源氏物語の世界にトリップする物語です。違う時代に行ってしまうタイムトリップはよくありますが、文学作品の世界に行ってしまうなんて、とても奇想天外!

トリップ先で、主人公は桐壺帝の正妻・弘徽殿の女御に仕えることになります。源氏物語ではわき役扱いの彼女が、作品中では強くたくましく、自分の運命にしっかりと向き合う女性として描かれています。

源氏物語の主要なストーリーがさりげなく頭に入ってくるうえに、当時の自然や人々の暮らしぶりと現代との対比が分かりやすく、楽しみながら学べるでしょう。

59社も受けたのに就職が決まらず、優秀な弟と自分を比べて肩身の狭い思いをしていた主人公が、物語の中では皆に頼られ、自信を持って生きていく姿にもほろりとさせられます。

著:内館牧子
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諸田玲子 髭麻呂

平安時代の警察・検非違使「藤原資麻呂」が、仲間たちの協力を得て都で起こるさまざまな事件を解決する、時代ミステリー小説です。

強そうな髭面の資麻呂ですが、根は臆病者で、特に血に弱いヘタレです。それなのに誘拐やら殺人やらの凶悪事件に遭遇し、内裏の陰謀にまで巻き込まれてしまいます。

職業柄仕方がないとはいえ、ちょっぴり同情してしまうかも。

著:諸田 玲子
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都人の気分で時代小説を楽しんで

何年に何が起きたとか、誰が何を作ったとか、細かいことを気にしなくても歴史を楽しめるのが、史実をヒントに創作された時代小説のよいところです。

今から1,000年以上も前に、船で中国に渡ったり、巨大な大仏を建てたり…。女性がめっちゃ長い物語を書いたり。人間ってすごいなぁと、改めて思います。

すっかり便利になった現代社会で、そんな冒険や大事業は難しいかもしれないけれど、小説を読んでいる時間くらいは都人気分に浸るのも良いかもしれませんね。

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