ベランダ菜園 節約が楽しい プランターや育苗ポットの代用品や自作アイデア
自分で野菜を育てたら、安全でおいしくて、食費の節約にもなります。とはいえベランダ菜園用にプランターや土、種、肥料などを購入すると意外にお金がかかるのも事実。
土や種は仕方がないとしても、プランターや育苗ポットは家にあるもので代用も可能です。不用品を活用して、お金をかけずに工夫すれば野菜作りが一層楽しくなります。
初期費用の節約に役立つ、プランターや育苗ポットの代用アイデアを紹介します。
ベランダ菜園節約のポイント
近年は野菜が急に高くなることも珍しくありません。ベランダで野菜を育てられたら、多少は家計が助かるでしょう。ベランダ菜園で節約するポイントを紹介します。
買う方がよいものを見分ける
節約ばかり意識して、何でも代用品で済ませようとすると上手くいかないこともあります。
例えば土や種は100円ショップでも買えますが、園芸用品専門店やホームセンターの方が品質が良いものが手に入ります。
トマトやキュウリに使う支柱も、無理に代用するよりも最初から購入する方が手間がかかりません。逆にプランターや保温シート、ジョウロなどは代用品で十分足ります。
買うべきものと、買わなくても済みそうなものを見分けることが大切です。
加工しやすい不用品を使う
代用品を探す場合は、次の2点を意識してみましょう。
- 穴あけやカットなど加工が簡単にできるもの
- どっちみち捨てるもの
ゴミに出すのはもったいないけれど、特に使いみちがないプラスチックや紙、木製品こそ代用に最適です。
空き缶やペットボトルも使えますが、加工が少し難しいので無理しなくてもよいでしょう。
プランター代節約におすすめの代用品
水抜き穴があり土がたくさん入りさえすれば、大抵のものはプランターとして代用できます。市販のプランターより使いやすいものもあるので、探してみてくださいね。
収納ケース
フタがひび割れたり、断捨離で不要になったりしたプラスチックの収納ケースはプランターにぴったりです。
収納力抜群なので、園芸グッズの片付け場所として使うのも◎。
ただ大きな収納ケースに土を入れると重くて動かせなくなるかもしれないので、置き場所には注意しましょう。
食品保存容器
プラスチックの保存容器は色や味の濃い食品を入れると、なかなか汚れが取れずに使い物にならなくなることもあります。
お払い箱になった保存容器は、底に穴を開ければミニプランターに早変わり。しかも丈夫なので、何度も使えます。
この機会にキッチンの保存容器を見直し、プラスチック以外の素材に買い替えてみてもよいでしょう。
ダンボール
丈夫なダンボール箱に、ゴミ袋をかぶせてプランター代わりにするのもおすすめです。
長持ちはしませんが、雨が直接かからないようにしておけば、短期間で収穫できる野菜には十分使えるでしょう。
米や土の袋
深いプランターが欲しいときは、米袋や培養土が入っていた袋が使えます。
底になる部分に穴を開けて土を詰め、壁際に寄せて立てておくだけと、使い方も簡単です。
もともと袋なので、いらなくなったときに捨てるのも楽です。
カップ麺やお弁当の容器
リーフレタスやミニ青梗菜、ハーブなどの小さな野菜にはカップ麺、カップ焼きそば、お弁当容器が大活躍。
育てた野菜をラーメンにトッピングすれば、栄養的にもよさそうです。特にカップ麺の容器は、竹串で簡単に穴あけできる点も魅力です。
穴を開けず、水耕栽培に使ってもよいでしょう。
育苗ポットにおすすめの代用品
買ってもそれほど高いわけではありませんが、なんとなくもったいなく感じるのが、育苗用のポリポット。ベランダ菜園程度の規模では、こんなに要らないっていう程入ってますから、買うよりも何かで代用してしまいましょう。
牛乳パック
牛乳パックは、縦横どちらの向きでも使えます。縦向きの場合は適当な高さでカットして、底に穴を開けます。
横向きで使うときは、以下の手順でどうぞ。
- 注ぎ口をガムテープで固定
- サイドの1面を切り取る
- 反対側のサイドに穴を数カ所空ける
横向きの場合はカットしたサイドの紙を3等分にして仕切りにすると、育苗ポット3個分になります。
仕切らずにミニプランターにしてもOKですよ。
卵のケース
小さなポリポットとして卵の殻を使う方法もありますが、穴あけや消毒が大変です。
その点卵ケースなら、竹串で簡単に穴が開けられ、フタをかぶせれば保温もできて便利です。
ただしぐにゃぐにゃする上に風で飛ばされやすいので、置き場所に注意しましょう。
余ったプラコップやスタバのカップ
パーティー用に買って余ってしまった紙コップ・プラコップも、次に使う予定がなければ野菜作りに使ってしまいましょう。キッチンも片付いて一石二鳥です。
またスタバやコンビニコーヒーの容器は、フタ付きなので保温ができます。
おしゃれな見た目で棚に並べると気分があがりますよ。
プリンやヨーグルトの容器
デザートが入っているプラスチック容器も、捨てる前に洗って苗づくりに活用しましょう。
プリンの固い容器は、穴をあける時にケガしないよう気をつけて。
保温シート・鉢底ネットなどの代用品
ベランダ菜園では保温用シートや鉢底ネットも必需品です。100均で手軽に買えますが、代用できるアイデアも抑えておくとより節約が可能ですよ。
ラップ
苗の乾燥予防や保温には、ラップが便利です。
ポットを覆ってから爪楊枝でプシプシと穴を開けるだけ。
特にコストコなどで入手できるプレスシールは、丈夫な上にサイズが大きくてはがれにくいので、屋外でも十分耐えられます。
不織布シート
プランターの底に目の細かいシートを敷いておくと、水やりのときに穴から土が出てこないので、ベランダを汚さずに済みます。
バッグや靴、洋服を買ったときに包んでもらえる不織布の袋は捨てずに、鉢底シートとして再利用しましょう。
大きなものは保温シートや防虫ネットにもなります。
スポンジ
イチゴなどの容器の底に敷いてある薄いスポンジも、洗って乾かせば鉢底ネットや水耕栽培の種まきシートとして使えますよ。
ストッキングや排水口ネット
伝線して履けなくなったストッキングやタイツ、排水口にかぶせるネットはベランダ菜園の強い味方です。
小さなプランターやポットにかぶせてから植え付ければ、ストッキングごとスポッっと外して植え替えも簡単。
鉢全体をくるんで上を結んでおけば、虫除けネットにもなります。
ベランダ菜園は代用品で賢く節約
ベランダで野菜を作りたくて、張り切って道具を揃えたものの、思うように収穫できずに残念な思いをすることは珍しくありません。
最初は代用品を使ってみて、続けられる自信がついてからプランターなどを購入する方が、お金も資源も節約できます。
自分のアイデアで安く野菜を作る経験も、最高に楽しいはず。代用品で上手に節約しながら、あなただけのベランダ菜園を作りましょう。