加湿器の置き場所おすすめはどこ 加湿方式別の特徴と選び方も解説
冬の乾燥やウィルス対策に必須の加湿器ですが、部屋のどの場所に置けばよいのか、悩む人も多いのではないでしょうか。
リビングなどの目立つ場所に置く場合はデザイン性が気になりますし、子どもやペットがいるなら安全性を確保したいところです。
加湿器の適切な置き方や場所、選び方を解説します。
加湿器は部屋のどこに置くのがおすすめ?
加湿器は置く場所によって効果が変わったり、問題が発生したりすることがあります。
まずは加湿器を置いてはいけない場所や、おすすめの置き場所を見ていきましょう。
加湿器のおすすめの置き場所は?
加湿器は、水を水蒸気に変えて空気中に拡散することで、室内の湿度を上げます。
このため加湿器を置くなら、水蒸気の拡散を妨げるものがない場所がおすすめです。
最も効率的なのは部屋の中央ですが、難しい場合は窓や大きな家具から少し離れた、エアコンの吸入口に近い場所に置くとよいでしょう。
加湿器をエアコンの吸入口付近に置いてから暖房運転をすると、加湿された空気をエアコンが吸い込み、部屋中に放出してくれます。
水蒸気の吹き出し口の高さは、床と天井の間くらいがベストです。テーブルや低めの家具の上に置くと、ちょうどよいかもしれませんね。
床に置くタイプの場合は水蒸気の出口が上向きのものや、本体上部に付いているものを選びましょう。
加湿器を置いてはいけない場所
下記の場所には加湿器を置くべきではありません。もし今まで置いていたという人は、さっそく置き場所を見直しましょう。
- 壁や窓、床、木の近く
- 木製の家具や窓枠の近く
- パソコン・テレビなど家電製品の近く
- エアコンの風が当たる場所
- 換気扇や出入り口の近く
壁や窓、床は室内でも気温が低い場所です。ここに加湿器を置くと水蒸気が結露して、加湿効果が得られないばかりかカビの原因にもなります。
木製の家具や家電製品も、水蒸気が多い状態が続くと傷んでしまう可能性があります。パソコンやスマホは水濡れに弱いので、特に注意してくださいね。
エアコンの温風が当たる場所は、加湿器の温度センサーが誤作動する原因になります。換気扇やドアの近くは、せっかく加湿した空気が外に出てしまうので避けましょう。
加湿方式の違いとそれぞれの特徴
加湿器の仕組み(加湿する方式)は、大きく四つのタイプに分けられます。それぞれメリット・デメリットがあるのはもちろん、適した置き場所も異なります。
加湿器を買う前に、加湿方式の特徴をしっかりと押さえておきましょう。
衛生的なスチーム式
スチーム式は、水を沸騰させ、水蒸気を放出して室内を加湿するタイプです。加熱によって水を殺菌できるので、カビやヌメリが出にくく、お手入れが楽です
加湿パワーが強く、リビングや広めの寝室に置くのに適しています。ただし熱い蒸気が出てくるので、小さな子どもやペットのいたずらには要注意です。
子どもが大きくなるまでは、手の届かない場所に置くか、他の方式を使う方がよいでしょう。
安全・静かな超音波式
超音波の振動で、水を水蒸気に変えるタイプが超音波式です。アロマオイルに対応したものや、デザインがおしゃれなものが多く、音も静かです。
水を加熱しないため、ヤケドの心配もありません。子ども部屋や寝室に置いても安心して使えます。
ただしタンク内に雑菌が増えやすく、こまめにお手入れする必要があります。
夏でも使いやすい気化式
気化式には、フィルターに吸い上げた水に風を当てて蒸発させる送風タイプと、風を当てずに自然に気化させる自然気化式があります。
送風タイプは気化熱により冷たい風が出るので、夏の乾燥対策にも有効です。ただしファンの音が気になることもあるので、寝室に置くなら静音設計のものや自然気化式がよいでしょう。
また送風タイプはフィルターの掃除をしないと雑菌が増えて、不衛生になります。自然気化式は電気代がかかりませんが、加湿力は弱めです。
素早く加湿できるハイブリッド式
ハイブリッド式は超音波式や気化式に「加熱」機能をプラスしたものです。超音波式ハイブリッドは60℃くらいに温めた水を使い、気化式ハイブリッドはフィルターに温風を当てます。
どちらも水を温めることにより素早く広範囲を加湿できるのが特徴で、広いリビングや吹き抜けのある家に適しています。
ただし加熱といっても水を煮沸するわけではないので、衛生面には注意が必要です。
置き場所以外のチェックポイントは?
加湿器を置く場所と加湿方式を決めたら、最後に付加機能をチェックしていきましょう。
アロマ機能
加湿器の中には、精油を入れてアロマディフューザーのように使えるタイプがあります。精油にはリラックス効果や殺菌作用が認められており、上手に使えばより健康的な生活を送れるでしょう。
寝室で安眠効果のあるラベンダーを使ったり、仕事中にリフレッシュ効果のあるミントを使ったり、さまざまなシーンで活用できます。
ただし精油の中には刺激が強いものがあるため、妊娠中の人や赤ちゃん・ペット・持病のある人がいる家庭では要注意です。
下の記事を参考に、安全にご利用ください。
タイマーの時間
ほとんどの加湿器には、空焚き防止のため一定の時間が経過すると自動的に停止する機能や、タイマー機能が付いています。
ただ、製品によってタイマーの設定時間はまちまちです。細かく設定できるものもあれば、2時間~3時間単位でしか設定できないものもあります。
「もう少し長く付けていたかった~」などと思うことがないように、念のためタイマーの時間はチェックしておくことをおすすめします。
お手入れのしやすさ
加湿器の最大の敵、それはタンク内のカビと水あかです。
スチーム式はカビの心配はまずありませんが、シーズンの終わり頃には水あかがびっしりと付いて、片付ける時に一苦労します。
超音波式や気化式、ハイブリッド式はこまめに洗わないとすぐにカビや雑菌が繁殖するのが難点です。
どのタイプでも、できるだけ分解しやすく、洗うパーツが少ないタイプを選ぶようにしましょう。
加湿器は置き場所に合わせて選ぼう
加湿器の効果は「どこに置くか」で変わる
適した商品は「どの部屋で使うのか」によって異なる
加湿器を選ぶときはこの2点を意識すると、無駄のない買い物ができます。
アロマやタイマーなどの使いやすさも合わせて、じっくりと検討しましょう。
置き場所別のおすすめ加湿器はこちらで紹介しています。