「蒸籠(せいろ)」は面倒?選び方やかびを防ぐお手入れ方法を紹介
蒸籠(せいろ)を使った料理は、本格的な感じがする上に、とてもおいしそうに見えます。ところが自宅でも使ってみたいと思っても、こんな問題が。
- 蒸し時間やお手入れ方法がよく分からい
- 鍋やフライパンの売り場ではあまり扱っていない
- 大きさや素材、どれを選んだらいいの?
- お手入れや使い方が面倒くさそう
実は家庭用の蒸籠は、スーパーやホームセンターの鍋売り場などにはほとんどありません。このため実物を手に取って確かめたいと思っても、なかなか難しいのです。
実際に使ってみた感想を交えながら、家庭用蒸籠の選び方とおすすめ商品を紹介します。
蒸籠(せいろ)のメリット
蒸籠には、料理がおいしくなる他にもいくつかのメリットがあります。実際に使って感じた、蒸籠の魅力を解説します。
手がかからない割に本格的
蒸籠の調理方法は食材を並べて10~15分蒸すだけと、非常にカンタンです。湯気がたっている鍋の上に乗せておくだけでよく、火力の調整等も不要なので、調理中に他の家事もできます。
蒸籠をそのまま食卓に運べば本格的に見えて、家族もよろこんでくれます。食べる直前までフタをしておけばアツアツを食べられるのも、うれしいポイントです。
自宅にいながら、中華料理店で外食している気分を味わえますよ。
野菜をたくさん食べられる
蒸籠で蒸した野菜は、ホクホクと甘く感じられます。おすすめはブロッコリー、カボチャ、さつまいも、蓮根、枝豆、トウモロコシです。
野菜本来のおいしさを味わえるので、ドレッシングなどをかけなくてもたくさん食べられますよ。物足りない人は、おいしい塩を振っても◎!
特に枝豆やトウモロコシは、夏のビールのお供にもぴったりです。
葉物野菜は中敷きにできる
レタスやキャベツ、白菜などの葉物野菜は、蒸籠の中敷きに最適です。
野菜を敷いた上に豚肉や鶏肉、餃子、シュウマイなどを乗せて蒸せば、肉汁のうまみも一緒に味わえます。
蒸籠に肉の脂が付くのを防ぐこともできて、一石二鳥ですよ。
お手入れがカンタン
蒸籠のお手入れは、基本的に湿ったふきんやタオルで拭くだけです。野菜を蒸した場合はこれだけでOK。
シュウマイや小籠包を蒸して肉の脂が付いてしまったら、ぬるま湯ですすぎます。洗剤は素材に染み込んでしまうため、よほど汚れがひどいとき以外は使いません。
すすぎの必要がないので、洗剤が必要な鍋やフライパンよりも後片付けが楽です。
蒸籠(せいろ)のデメリット・注意点
蒸籠は大変便利な調理器具ですが、一般家庭で使うときには覚えておきたい注意点があります。購入前にデメリットも押さえておきましょう。
収納場所を取る
これは蒸籠に限ったことではありませんが、調理器具を新しく買う前には、収納場所を確保する必要があります。
特に蒸籠は円柱型なので、見た目よりも場所を取ります。1段だけならまだしも、2段以上重ねて使う場合は高さにも注意が必要です。
また、蒸籠は湿気に弱いため風通しのよい場所で保管しなくてはなりません。自宅にそのような場所が確保できるかどうかをあらかじめ確認しましょう。
カビが生えやすい
蒸籠の材料は、木や竹といった天然素材です。湿ったまま放置するとカビが発生するため、使用後は念入りに乾燥させてから片付けましょう。
★使用後はしっかりと乾燥させる
★保管場所に除湿剤を置く
★水でカビを洗い流す
★落ちないカビは紙ヤスリで削る
★酢を入れた水に数時間浸して除菌
★すすいでしっかりと乾燥
なお蒸籠の内部にまで根付いてしまっている場合、完全に退治できずまたすぐに生えてきます。素材が傷んで性能を発揮できなくなるので、買い替える方が安心です。
蒸籠(せいろ)の選び方
ひと口に蒸籠と言っても、素材やサイズによりさまざまな商品があります。ぴったりの蒸籠を選ぶポイントを見ていきましょう。
素材の違いをチェック
蒸籠の素材には「杉」「竹」「檜(ひのき)」の3種類があり、杉→竹→檜の順に、価格と耐久性が上がっていきます。
初めて買うなら、そこそこ丈夫でそれほど高くない「竹」がおすすめです。木のよい香りを楽しみたいなら、杉でもよいでしょう。
檜は丈夫ですが、杉や竹に比べて一段と高価です。一生モノとして使う覚悟ができてから買うのが無難です。
サイズと段数を決める
蒸籠のサイズと段数は、家族の人数や作りたい料理の内容で決めましょう。1人分なら、直径が18cmか21cmの蒸籠が1段あれば、十分足ります。
2人以上の場合は15~18cmの小さなものを2段重ねて使ったり、24cm以上の大きなものを1段で使ったりと、さまざまなパターンが考えられます。
4人家族なら24cm以上で、2段以上ある方がよいでしょう。調理時は、1度に3段まで重ねて使えるので、ベストな組み合わせを考えてみてください。
周辺グッズも同時に購入できると便利
蒸籠は鍋にお湯を沸かし、その上に乗せて使います。
蒸籠専用の蒸し鍋を買ってもよいですが、直径が合えば、下の画像のように、家庭にある鍋に「蒸し板」を乗せて使えば大丈夫です。
これなら蒸籠専用の鍋を買うよりも安く済み、収納場所も取りません。蒸籠の底に敷く紙なども、ついでに買っておくと便利ですよ。
おすすめの蒸籠(せいろ)
最後にサイズ別のおすすめ蒸籠を紹介します。
蒸籠デビューに かごや 鍋付き2段セット
杉の蒸籠2段と専用鍋のお得なセットです。24cmが2段と、3~4人家族にちょうど良い大きさです。1段で直径9cmの中華まん3個、8cmなら4個同時に蒸せます。
付属の鍋に乗せると蒸籠がぴったりハマるので、効率よく熱が行き渡るのもポイント。蒸籠が初めての人も安心して使えます。鍋はIH対応です。
メインおかずに パール金属 中華 せいろ 27cm
餃子やシュウマイはもちろん、肉まんや魚の姿蒸しにも対応できる大きめの竹製の蒸籠です。
これだけの大きさがあれば、4~5人分のおかずを一度に作れるでしょう。本体だけ買い足して、2段で使うのもおすすめです。
1人暮らしやランチに かわいいミニ蒸籠 15cm3段
1人分の点心を蒸すのにちょうどよい、15cmの蒸籠3段セットです。
2~3人家族なら、1人1個で使えて便利ですよ。4人以上のサブおかず用としても。
蒸篭(せいろ)を日常の料理に取り入れよう
蒸籠は本格的な見た目と素材本来の味が楽しめる、便利な調理器具です。
放置するだけでおいしい蒸し料理が完成する上に、洗うのもカンタンなので、忙しい方にもおすすめできます。
鍋やフライパンと同じように使って、おいしい蒸し料理を楽しんでくださいね。