夜もコーヒーを飲みたい人に おいしいカフェインレスを紹介
寝る前にコーヒーを飲みたいけれど、カフェインが気になって我慢している人は多いでしょう。実は飲み方に気をつければ、夜にコーヒーを飲んでもよいといわれています。
それでも気になる人は、カフェインレスコーヒーから始めてみましょう。最近は味のよい商品が増えており、夜のコーヒー欲が十分満たされます。
カフェインレスコーヒーの選び方と、心おきなく飲めるおすすめ商品を紹介します。
夜コーヒーの味方!カフェインレスコーヒーの基礎知識
カフェインレスコーヒーだと飲んだ気がせず、満足できないのでは?と思う人もいるでしょう。そもそも、どうやってカフェインを抜いているのかも気になるところです。
まずはカフェインレスコーヒーに感じがちな疑問を解決しましょう。
普通のコーヒーとの効果の違い
コーヒーの効果は主に以下の二つに分けられます。
- カフェインによる覚醒・血流促進・疲労回復効果
- 香りがもたらすリラックス効果
カフェインには眠気覚ましに摂取するものというイメージがありますが、実は血行促進効果や「幸せホルモン」の異名を持つ「ドーパミン」の分泌を促す効果もあります。
目が冴えてしまう心配があることを除けば、夜のコーヒーはとてもおすすめなのです。
またコーヒーの香りには、脳がリラックスした時に出る「α波」を活性化させる成分が含まれています。コーヒーの香りをかぐと、幸せな気持ちになるのはこのためです。
カフェインレスコーヒーでは、カフェインの効果はほとんどありませんが、香りの効果は得られます。普通のコーヒーを飲んでいるときのように、リラックスしたひとときを過ごせますよ。
デカフェやノンカフェインとの違い
カフェインレスもデカフェも、元々カフェインを含む原料から、できるだけカフェインを取り除いたものを指す言葉です。
デカフェの「デ」には「抜く」「脱」といった意味があり、カフェインレスと同じ意味を持っています。
いずれもできるだけ取り除くだけですので、カフェイン量がゼロではありません。
なお日本では、カフェインを90%以上取り除いたコーヒーのみ、カフェインレスやデカフェを名乗ることが認められています。
「ノンカフェインコーヒー」は、カフェインを含まない原料に、コーヒーの風味を付けたものです。そもそもコーヒーではないので、間違えないようにしましょう。
カフェインの除去方法
コーヒー豆からカフェインを除去する方法は、主に2通りあります。
- ウォーター抽出法
- 超臨界二酸化炭素抽出法
ウォーター抽出法は、コーヒー豆を水に浸して出てきた水溶液から、カフェインだけを取り出す方法です。
水溶液に溶けだした他の成分は豆に戻されるため、あまり風味を損なわずに済みます。
超臨界二酸化炭素抽出法では、「超臨界流体」と呼ばれる状態にした二酸化炭素をコーヒー豆に通し、カフェイン成分だけを取り除きます。
他の成分が流出しないので、ウォーター抽出法と比べてコーヒー本来の味を残すことが可能です。
ただしコストが高く、どうしても「おいしいけど高い」コーヒーになってしまいます。
なお豆を薬品に浸す「有機溶媒法」という方法もありますが、健康に悪影響を及ぼす可能性があり、日本では販売が禁止されています。
カフェインレスコーヒーの選び方
ひと口にカフェインレスコーヒーといっても、その種類はさまざまです。何を基準に選べばよいのか、購入のポイントを見ていきましょう。
豆の品質で選ぶ
コーヒー豆は品質によってランク分けされており、最も上質な豆は「スペシャルティコーヒー」と呼ばれます。
スペシャルティコーヒーを使ったカフェインレスなら、風味の点でも満足できるでしょう。
農薬や化学肥料を使わずに栽培した、オーガニックコーヒーもおすすめです。
日本では、オーガニック基準に合格した商品に「有機JASマーク」が与えられます。迷った時は、このマークが付いたものを選んでみるとよいでしょう。
いれ方で選ぶ
コーヒーを豆から丁寧にいれる人もいれば、インスタントで十分な人もいます。カフェインレスコーヒーも各タイプが揃っているので、好みのいれ方ができるかどうかで選ぶのもアリです。
普段は豆派の人が、カフェインレスだけインスタントを使うのもおすすめです。カフェインレスを毎晩飲むとは限りませんし、寝る前に器具を洗うのも大変ですから。
豆・粉・ドリップバッグ・インスタント・ペットボトルなど、自分が最も便利だと思うタイプから試してみましょう。
焙煎度合いや産地もチェック
カフェインレスコーヒーも、普通のコーヒーと同じで、豆の焙煎度合いや産地で風味が変わってきます。
すっきりとした味わいが好きな人は浅煎り、濃厚な苦みを楽しみたい、カフェオレにして飲みたい人は深煎りがよいでしょう。
産地は主に中南米、アフリカ、東南アジアに分けられます。初めてカフェインレスを飲み人は「ブラジル」や「ブルーマウンテン」などの有名な銘柄が飲みやすいかもしれません。
アフリカ産のコーヒーは、酸味がありすっきりとした味わいが特徴的です。「キリマンジャロ」や「モカ」などがよく知られています。
東南アジアにおける、コーヒーの有名産地はインドネシアです。深いコクと苦みがあり、ミルクや砂糖に合います。
スペシャルティコーヒーのおすすめカフェインレス
スペシャルティコーヒーは高価ですが、値段に見合う価値を感じられます。特に、夜に飲むカフェインレスタイプは、1日頑張った自分へのごほうびとしても◎。
タイプ別のおすすめカフェインレスを紹介します。
イノセントコーヒー
イノセントコーヒーは、安心でおいしいカフェインレスコーヒーの専門ブランドです。
厳選されたスペシャルティコーヒー豆から、超臨界二酸化炭素抽出法を使って国内で生産しています。
豆のままはもちろん、ドリップバッグタイプやリキッドタイプもあり、好みに合わせて選べます。
おしゃれなパッケージのセット商品も選べるので、ギフトにもおすすめです。
ロクメイコーヒー カフェインレス コーヒーバッグ
奈良にショップを構えるスペシャルティコーヒー専門店「ロクメイコーヒー」のカフェインレスです。
1杯ずついれられるドリップバッグタイプなので、1人で飲む人やたまにしか飲まない人に適しています。
普通のコーヒーとのセット商品や、豆・粉タイプもあります。
GrandVillage カフェオレベース
ウォーター抽出法で、カフェインを99.9%除去したリキッドコーヒーです。
牛乳と割るだけで、おいしいカフェオレが完成。ホットでもアイスでも楽しめます。
寝る前に飲むコーヒーにあまり手間をかけたくない人や、カフェオレ好きな人に。
洗い物が少ないインスタントタイプのカフェインレス
普段はインスタントコーヒーを飲まない人も、カフェインレスなら利用価値がUPします。
インスタントはカップに入れてお湯で溶かすだけなので、抽出の手間がありません。
スプーン1本で済むので、寝る前に洗い物をしたくない人にはとてもおすすめなのです。
インスタントでカフェインレスって、もはやコーヒーと言えるの?と思っている人もきっと満足できる、おすすめ商品を紹介します。
INIC coffeeナイトアロマ
パウダーなのに、ドリップタイプに引けを取らない本格的な風味が人気の「INIC coffee」。カフェインレスのラインアップも豊富です。
パウダーの粒子が大変細かく、冷たい水や牛乳にもサッと溶けます。
毎日飲む人はボトル入りを、そうでもない人はスティックタイプを選べるのも魅力です。
24 Organic Days カフェインレス
オーガニック&フェアトレードのコーヒー豆を使用した、スペシャルなインスタントコーヒーです。
二酸化炭素抽出法なので、インスタントながらもコーヒー豆本来の風味を味わえます。
カフェイン残留率が0.3%と低く、いれる手間もかからないので、夜コーヒーにぴったりです。
マウントハーゲン カフェインレスインスタントコーヒー
マウントハーゲンはドイツの小さな村からスタートした、サスティナブルなコーヒーメーカーです。
こちらもオーガニック&フェアトレード&超臨界二酸化炭素抽出法と、おいしい条件が揃っています。
100gの瓶入りと、小分けのスティックタイプが選べます。
スティックタイプは会社や旅行先で飲みたい時に便利ですよ。
お手頃価格 レギュラータイプのカフェインレス
普通のコーヒーと同じように、毎日たくさん飲みたい人に、手頃でおいしいレギュラータイプを紹介します。
小川珈琲店 カフェインレスブレンド
ウォーター抽出法で、97%以上カフェインを除去したコーヒー豆です。
フェアトレードで仕入れた豆を使い、熟練の職人が焙煎・ブレンドを手がけています。
中細挽きの粉タイプなので、挽く手間がなくドリップするだけで飲めます。
澤井珈琲 4種のカフェインレス
個包装のドリップバッグが80個入ったお得なセットです。注文してから焙煎しているので、新鮮な風味が楽しめます。
コロンビア・モカ・マンデリン・ブラジルの4銘柄が試せるのもポイント。
今日はどれにしようかなと、選ぶ楽しみもあります。
無印良品 オーガニックコーヒー カフェインレス
深煎りタイプが好きな人におすすめな、無印良品のお徳用コーヒー粉です。
ホンジュラス産有機アラビカ豆を使用し、ほどよいコクとさわやかな酸味が感じられます。
400gと大容量なので、家族で飲む人や、1日に数杯飲む人にもおすすめです。
夏にうれしい カフェインレスのアイスコーヒー
ついごくごく飲んでしまうアイスコーヒーも、カフェインレスを用意しておくと安心です。
水だしタイプやそのまま飲めるタイプなど、ライフスタイルに合わせて選んでみてくださいね。
※ただし夜寝る前に冷たいものを飲むのは、あまりよくないので昼間に飲むようにしましょう。
加藤珈琲店 カフェインレスリキッドコーヒー
グラスに注ぐだけですぐに飲める、紙パックタイプのコーヒーです。
常備しておけば、急な来客にも対応できますよ。
よく冷やしてアイスで飲むのはもちろん、レンジで温めればホットでもおいしく飲めます。
ドリップ コーヒー ファクトリー 水出しコーヒー
2019年に日本一に輝いた焙煎士監修の水出しバッグです。
水出しコーヒーは低温でじっくりと抽出することで、雑味が出にくく、さっぱりとした味わいが特徴です。
ポットに入れて数時間待てば、おいしいコーヒーの出来上がり。
アイスコーヒーはもちろん温めてホットで飲んでも◎。
辻本珈琲 デカフェ オレ・ベース
希釈タイプのリキッドコーヒーなら、水や牛乳で好きな濃さに薄めたり、アイスにかけたりとさまざまな楽しみ方ができます。
カフェインレスだから、子どものデザートにも安心して使えます。
甘い方が好きな人には、加糖タイプもあります。
夜にコーヒーを飲むときの心得
カフェインレスといえども、夜にコーヒーを飲むときはいくつか注意したいポイントがあります。
効果的な飲み方をおさえて、素敵な夜のひと時を過ごしましょう。
ホットで飲もう
コーヒーに限らず、寝る前に冷たいドリンクを飲むのは避ける方がよいでしょう。
体が冷えて、眠りの質が下がります。トイレが近くなり、何度も目が覚めてしまうおそれも。
日中はアイスでも構いませんが、夜はホットがおすすめです。
ミルクを入れよう
コーヒーはブラックでなくちゃ!という人も、夜はミルクをいれることをおすすめします。
ミルクには「メラトニン」と呼ばれる睡眠を促す成分が含まれているので、そのまま飲むよりも、カフェインの影響が和らぐのです。
コーヒーの苦みも緩和され、マイルドになるのも寝る前にはうれしいポイントといえます。
少量をゆっくり飲もう
夜のコーヒーは、リラックスするために飲むもの。
たくさん飲むと胃が疲れますし、やはりトイレが近くなりますから、量を少なめにしてゆっくりと味わいましょう。
おいしいカフェインレスで、夜のコーヒータイムを満喫しよう
カフェイン除去方法の進化もあり、カフェインレスコーヒーも、普通のコーヒーと同じくらい種類が豊富になっています。
味もよいものが多く、今までカフェインレス敬遠していた人が、1度試してリピーターになるケースも。
お気に入りの豆を見つけて、夜のコーヒーを満喫しましょう。