アロマディフューザー 加湿器 違いとは 併用する方法とおすすめ商品を紹介
アロマディフューザーと加湿器は見た目が似ているので混同しがちですが、実は役割が全く違います。どちらもさまざまなタイプがあるので、それぞれの特徴を押さえて好みの使い方ができるものを選びましょう。アロマディフューザーと加湿器の違いや、両方楽しみたい人におすすめの商品を紹介します。
アロマディフューザーのタイプと加湿効果について
アロマディフューザーは大きく「水に精油を入れて使う」タイプと、「精油を直接気化させるタイプ」に分けられます。水に精油を入れるタイプのディフューザーには、小型の加湿器とほとんど見分けがつかないものもあります。加湿器の代わりに使えるかどうか、アロマディフューザーのタイプ別の特徴と加湿効果について見ていきましょう。
水を使う「超音波式」
超音波式の加湿器は、タンクの水に精油を数滴入れ、超音波振動によって水の分子を蒸散させます。超音波加湿器と同じ仕組みなので、多少の加湿効果も期待できます。
水で薄めるため精油の使用量が少なくて済み、経済的な点もメリットです。ただし水を入れたままにしておくと、タンク内に雑菌が繁殖して不衛生になります。
こまめなお手入れが面倒で、いつの間にか使わなくなってしまう人も多いようです。
置きっぱなしでOKの「気化式」
気化式には「リード」や「石」に精油を直接付けて空気中に蒸散させるタイプと、パッドにアロマオイルをしみ込ませて風を当て香りを拡散させるタイプがあります。
リードや石のディフューザーは小型で電気も水も使わないため、玄関やトイレなどに適しています。運転音がしないことから、寝室に置いて使うのもおすすめです。
風を当てるタイプも、水を使わないため衛生的でサイズもコンパクトです。気化式は水で薄めないためアロマオイル本来の香りを楽しめるのがメリットですが、加湿効果は全く期待できません。
アロマディフューザーには他にもいろいろなタイプがあります。詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
加湿器のタイプ
加湿器は空気中に水分を拡散させる方式によって、主に三つのタイプに分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
パワフルで衛生的なスチーム式
スチーム式は水を沸騰させ、水蒸気にして拡散します。加熱によって水の中にいる雑菌を死滅させるため、衛生的に使えるのがメリットです。
温かい水蒸気が絶えず出てくるので部屋の気温も上がり、寒く乾燥した冬には頼もしく感じられます。
ただしスチーム式加湿器にはアロマに対応した商品が少なく、アロマディフューザーとしても使おうとすると、選択肢が限られます。
水を沸騰させるための電気代がかかる他、蒸気が熱いため小さな子どもやペットがいる家庭では注意が必要です。
アロマ対応が多くおしゃれな超音波式
水に超音波を当てて気化させる超音波式は、ヤケドの心配がなくスタイリッシュなデザインが多いのが魅力です。
精油が使える商品もたくさんあり、アロマディフューザー代わりに購入する人もいます。
ただしアロマディフューザーに比べて使用する水の量が多いため、香りがすぐに薄まってしまうこともあるようです。
また超音波式は水タンク内に雑菌が繁殖しやすく、放っておくとカビを部屋中に拡散させることになります。
毎日使用後は水を捨てて乾燥させておくなど、こまめなお手入れが必要です。
気化式やハイブリッド式
加湿器には他にも気化式や、スチームと超音波の長所を併せ持つハイブリッド式などがあります。
加湿器のタイプについてはこちらでも詳しく解説しているので、合わせてお読みください。
アロマと加湿を同時に楽しむには
アロマディフューザーと加湿器にはそれぞれの役割があり、1台で両方の目的を果たすのはなかなか難しいといえます。そもそも加湿器は主に冬に使うため、1年中アロマを楽しみたい人には向いていないでしょう。
アロマと加湿を同時にかなえたいなら、ディフューザーと加湿器を併用するのが理想です。ただ、部屋が狭くて置く場所がない人は、アロマ対応の小型加湿器で乗り切るのもアリです。それぞれの使い方に適した商品を見ていきましょう。
加湿器とアロマディフューザーのおすすめ併用パターン
リビングや寝室などで、加湿器とアロマディフューザーを併用する場合は以下の点をチェックしましょう。
- コンセントの数や位置
- お手入れの手間
電化製品を使う場合コンセントが必須ですので、足りなくならないか、置きたい場所にきちんと置けるかを確認します。
また、どちらも超音波式のものを買ってしまうと毎日のお手入れが大変です。
加湿器もアロマディフューザーも、超音波式以外のものを選ぶと、衛生面をそれほど気にせずに済むでしょう。
おすすめはスチーム式加湿器×ネブライザー式ディフューザーの組み合わせです。
- スチーム式加湿器→水垢などを取り除くだけでよく、加湿量も十分
- ネブライザー式ディフューザー→コンパクトで、加湿器と併用しても邪魔にならない
スチーム式加湿器のおすすめ
・スチーム式にしてはおしゃれ
・給水がカンタン
ネブライザー式ディフューザーのおすすめ
・バッテリー内蔵でコンセントの位置を気にせずに使える
・手のひらサイズのコンパクトさ
狭い部屋向きのアロマ加湿器
寝室や子ども部屋など、狭めの空間で使うならアロマ対応加湿器でも十分です。アロマ対応加湿器には別売のパッドに精油をしみ込ませるタイプと、水に直接精油を入れて使うタイプがあります。
パッドタイプは香りのチェンジが楽な反面、パッド交換や購入の手間がかかります。アロマディフューザーとして1年中使いたいなら、精油を直接入れるタイプがおすすめです。
BRUNOの「アロマミスト」は、ナチュラルな木目がおしゃれな超音波式加湿器です。水に好きな精油を数滴垂らすだけでよく、簡単に使えます。
本体下部にLEDライトが付いているので、寝室のインテリアにもぴったりです。
アロマディフューザーと加湿器を適切に使い分けよう
空気をリフレッシュさせてくれるアロマディフューザーも、乾燥対策や風邪予防に有効な加湿器も、自宅で快適に過ごすためにはぜひそろえておきたいアイテムです。
1台で両方の機能を持つものもありますが、できればどちらも別々に使う方が、性能を十分に引き出せます。アロマディフューザーと加湿器、それぞれの特徴と使い方を押さえて適切に使い分けましょう。