アロマ初心者でも迷わない。香り選びの基準とおすすめオイル
アロマオイルには、なんと100種類以上の香りがあるといわれています。
なんとなく「アロマでもやってみよう!」と思ってアロマオイルを買いにいくと、その種類の多さに圧倒されてしまいます。
初心者が売り場で迷わなくて済む香りの選び方と、おすすめのオイルを紹介します。
初心者が知っておきたいアロマオイルの基本
アロマオイルとは、基本的には「アロマテラピー」に使われる精油(エッセンシャルオイル)を指します。
精油は植物の芳香エキスを抽出した、天然の成分です。
しかし最近では、人工的に精油に似た香りを付けただけの液体がアロマオイルという名称で販売されていることもあり、注意が必要です。
アロマオイルを買うときは「精油」または「エッセンシャルオイル」と明記されているものを選びましょう。
使用には注意が必要
アロマオイルには、原料となる植物の成分が凝縮されています。植物と聞くといかにも優しそうなイメージがありますね。
しかし精油には刺激が強いものが多く、間違った使い方をするとかえって有害となることもあります。
原液を直接肌につけるのは避け、赤ちゃんや妊婦さん、ペットのいる場所で使用する際には換気をするなど、十分に気をつけましょう。
特に「柑橘系」アロマオイルには、「光毒性(ひかりどくせい)」といって紫外線に当たるとシミや炎症などの肌トラブルを起こすものがあります。
肌につけるのは夜だけにするなど、使い方に注意が必要です。
光毒性の原因となる成分は熱に弱いので、「水蒸気蒸留法」で加熱する製法の場合は光毒性はありません。
レモンやライムなどは「圧搾法」ではなく「水蒸気蒸留法」で作られたものを選べば大丈夫です。
アロマオイルの香りを選ぶ基準
アロマオイルを買う大きなきっかけとなるのが、植物由来の「香り」を楽しみたいという気持ちではないでしょうか。
ディフューザーで部屋中に良い香りを充満させたり、消臭芳香スプレーを作ったり、アロマオイルが一つあるとさまざまな形で香りを楽しめます。
ただ、あまりにも種類が多いため、どの香りを選んでよいのか分からなくなるのも事実です。
あらかじめ選ぶ基準を決めておくと、店頭で迷わずに済みますよ。
アロマオイルの香りを選ぶ基準を見ていきましょう。
好きな香りをイメージしてみる
アロマオイルには、原料となる植物によってさまざまな効能があります。
あなたが求める効能と好きな香りが一致すれば最高です。
しかし初めてアロマオイルを買う人が、効能のことまで気にして香りを選ぶのは容易ではありません。
効能にこだわり過ぎて、好きでもない香りを選んでしまっては本末転倒です。
このため、まずは香りを楽しむという当初の目的をメインに選ぶことをおすすめします。
花の香り、木の香り、フルーツの香りなど、好きな香りをイメージしてから買い物にでかけましょう。
いつ、どんな目的で使うのかを考える
香りのイメージができたら、アロマオイルを使いたい時間や目的を考えてみます。
リラックスしたい夜と、集中力を高めたい昼では選ぶべき香りが違います。
また、リビングで家族と一緒にいるときに使うのか、自分の部屋やデスク周りでだけ使うのかも大事なポイントです。
効能についての知識がなくても、使う時間帯やシチュエーションをはっきりさせておくと選びやすくなります。
価格とのバランスも大切
アロマオイルは原料となる植物の種類によって、価格が大きく変わります。
元々数の少ない貴重な植物や、抽出するために大量の葉や花が必要な植物から作られるオイルは、価格が高くなるのは当然のことです。
一方で大量生産が可能な植物なら、オイルも手頃な価格で入手できます。
張り切って高いオイルを買っても、使いこなせないと意味がないので、初めはしっかりしたメーカーの製品で、無理なく買える価格のものを試してみましょう。
初心者におすすめのアロマオイル
アロマオイルの中には刺激や香りのクセが強く、他のオイルとブレンドしないと本領を発揮できないものもたくさんあります。
精油のブレンドは初心者には難しいことですから、まずは単体で使える香りを選んでいきましょう。
比較的安全でクセのない、初心者向きのオイルを紹介します。
万能タイプの「ラベンダー」
アロマといえばリラックス、リラックスといえばラベンダー。
万人受けする優しくて清々しいラベンダーの香りは、いつどんなシーンでも使えます。
不眠やストレスの緩和など、うれしい効能もたくさんあり、古くから親しまれてきたアロマオイルの代表選手。
価格も手頃なので、初心者に大変おすすめです。
ただし人気なだけに、人工的に加工されたものや、本来精油に使わないラベンダーを使ったものも多く出回っています。
パッケージの「学名」に「Lavandula angustifolia」と書いてあるものを選ぶようにしてください。
抗菌作用のある「ティートリー」
ティートリーはオーストラリアの原住民が、古くから傷や皮膚のトラブルの治療に使っていた植物です。
抗菌作用に優れており、風邪の予防や喉の痛み、水虫やニキビ対策などに使えます。
ぬるま湯に混ぜ、足指を拭くとさっぱりしてニオイ予防にもなりますよ。
ただし抗菌作用が高いだけあり、ややクスリっぽい香りがするので、好き嫌いが分かれそうです。
苦手な方は同量のラベンダーをブレンドすると、使いやすくなります。
おだやかな「オレンジスイート」
みかんを絞ったときのような、フレッシュな香りのアロマオイルです。
体への作用もおだやかで、子どもやペットがいる家庭でも比較的安心して使えます。
柑橘系の中では「光毒性」が低いのも安心感がありますね。
(念のため肌につけたまま紫外線に当たることは避けましょう)
そのまま単体で使っても十分満足できますが、いろいろなアロマオイルと相性がよく、ブレンドにチャレンジするときにも重宝します。
慣れたら使ってみたいアロマオイル
アロマオイルの使い方に慣れてきたら、少し違う香りもそろえてみたくなります。
使いやすく、手に入れやすいアロマオイルを見ていきましょう。
日本ならではの香り「ヒノキ」
ヒノキは抗菌作用に優れ、浴槽やまな板にも使われる日本人にとってなじみの深い樹木です。
比較的安全でさわやかな香りを楽しめるので、樹木系アロマオイルの中でも使いやすいといえるでしょう。
ディフューザーで香りを広げれば森林浴、お風呂に入れれば温泉と、自宅にいながら旅行気分を味わえますよ。
虫よけに最適「レモングラス」
レモンにそっくりの、スッキリとした香りがするアロマオイルです。
虫が嫌いな成分が多く含まれているので、虫よけスプレーとして使えます。
- スプレーボトルに無水エタノール5mlを入れる
- レモングラスの精油10滴をたらしてよくまぜる
- 精製水45mlで薄める
レモングラスは非常に刺激が強いため、入れ過ぎないように注意してくださいね。
ペパーミントを配合してもOKです。
殺菌効果もあるので、布団や枕などの布製品や靴の中にスプレーしても。
一瞬で気分スッキリ「ペパーミント」
ガムや歯磨き粉などで慣れ親しんだ、とても身近な香りです。
ほんの少しの量で、部屋中の空気がクールでさわやかになります。
レモンやラベンダーとブレンドした「アロマミスト」を作っておけば、部屋にスプレーするだけでスッキリ目が覚めます。
「アロマミスト」の作り方は、精製水45mlに好きなアロマオイルを5~10滴入れて混ぜるだけです。
ちなみにペパーミントは1~2滴で十分なので、入れ過ぎないよう注意しましょう。
ヒノキ、レモングラス、オレンジスイートなどとも好相性ですから、1本あるといろいろ使えます。
初心者におすすめ Flavorlife 公式オンラインショップ
フレーバーライフは日本で最初に、アロマテラピー商品の通信販売を始めた会社です。
エッセンシャルオイル(精油)を「必要なときに必要な量だけ」輸入して、社内で充填しているため、常に新鮮な状態で届きます。
全国のアロマテラピーサロンや、スクールでも選ばれるプロ御用達の香りを自宅で楽しめますよ。
キャリアオイルやマッサージオイル、調合アイテムなどの雑貨もそろいます。これからアロマを始めたい人は、一度のぞいてみてくださいね。
アロマオイルを気軽に生活に取り入れて
小さなビンに入って、なかなかのお値段もするアロマオイル。
一体どれを買って、どんな風に使えばよいのか、非常に分かりにくいアイテムでもあります。
買ってはみたものの、使い切れなかったらどうしよう?と心配になることも。
最初はラベンダーやレモングラスなど、安く買える身近な香りを試してみるとよいでしょう。
アロマディフューザーを持っていない人は、ティッシュに1滴たらして振ってみるだけでOKです。
天然成分が放つ自然な香りは、人工的に作られた香りよりもずっと優しく、心身が癒されるのが分かります。
お気に入りの香りが見つかったら、アロマディフューザーを買ったりスプレーを作ったりして、気軽に暮らしに取り入れてくださいね。