サンダル 汚れの落とし方は?素材別の洗い方や黒ずみ対策を解説
サンダルを何度か履くと、甲やストラップが汚れたり、ソールが黒ずんできたりします。素足で履くのだから仕方がないと、諦めてしまう人も多いのではないでしょうか。
しかしサンダルの素材によっては、意外に簡単に汚れを落とせるケースもあります。汚れが付かないように予防すれば、お気に入りのサンダルを長持ちさせることも可能です。
サンダルの洗い方や汚れの予防方法、サンダルケアにおすすめのアイテムを紹介します。
サンダルの汚れや臭いの原因って?
サンダルにはいつの間にか汚れが付着して、いやな臭いを発することもあります。前回履いたときはきれいだったのに、次に履くときにインソールが黒ずんでいて、びっくりするケースも。サンダルに汚れや臭いが付く主な原因を見ていきましょう。
足裏の汗や皮脂
サンダルの黒ずみの原因は、足裏の汗です。1日に足から出る汗の量はコップ1杯分ともいわれています。
サンダルを履いている間、多くの汗がインソールに吸い込まれ、たまっていきます。時間が経つと、たまった汗が時間黒い跡のような汚れとなって、浮き出てくるのです。
いやな臭いの原因は、足から剥がれ落ちた皮脂です。サンダルは素足で履くため皮脂がダイレクトに付着し、雑菌のエサとなります。雑菌がエサを分解する際に出す「イソ吉草酸」と呼ばれる物質が、いやな臭いの元凶です。
砂ぼこりや泥などの外の汚れも
サンダルは普通の靴よりも開放的な構造のため、砂ぼこりや泥などの外の汚れがたくさん侵入します。
汗で湿っているところにホコリや砂が入るとよく吸着され、サンダルを汚します。
歩行中にかかる体重によってホコリが押し固められ、落としにくい頑固な汚れに変わることもあります。
汚れを放置するとどうなる?
サンダルの汚れに気づいていても、暑い中外出した後は疲労がたまり、つい放置しがちです。
しかし汚れたまま長時間放置すると、カビや雑菌が繁殖してサンダルの素材を劣化させてしまいます。
特に少しでもカビが発生すると、下駄箱に収納している他の靴にも被害が拡大するので注意が必要です。
サンダルはできるだけこまめに洗い、清潔に保ちましょう。
素材別サンダルの洗い方
サンダルは素材によって洗い方が異なります。水洗いできるものと、水に濡らすと傷んでしまうものがあるため、慎重に判断しましょう。素材別の基本的な洗い方を解説します。
ラバーサンダルは水洗い可能
ビーチサンダルやベランダサンダル、クロックスのようなラバー素材のものは耐水性があるため、心置きなく水洗いできます。
砂や泥が付いたときは、水道水で洗い流せばスッキリきれいになるでしょう。
皮脂汚れが気になるときは、バケツの水に中性洗剤を溶かしてシューズブラシでこすればサッパリします。
汚れがひどいときは、洗剤液に30分ほどつけ置きするとよいでしょう。洗った後は洗剤が残らないように、よくすすいでから乾かします。
紫外線による色あせや劣化を防ぐために、風通しのよい日陰に置くようにしましょう。
革製品は専用クリーナーがおすすめ
革製品は水に弱いため、じゃぶじゃぶと洗ってはいけません。お手入れには革専用のクリーナーを使いましょう。
ホコリのような軽い汚れを柔らかいブラシでサッと落とし、布にクリーナーをつけて拭き取ります。
ちょっとした黒ずみには、消しゴムタイプのクリーナーも便利です。サンダル以外の靴にも使えるので、一つあると重宝します。
ただし手持ちの革靴が少ない人は、わざわざクリーナーを買うのがもったいないと思うかもしれません。
そんなときは中性洗剤または弱酸性のボディソープを使い、以下の要領で洗いましょう。
- 目立たない場所に洗剤を付けて色落ちしないかチェックする
- 水で濡らして固く絞ったタオルに、洗剤を2~3滴たらしてなじませる
- 汚れた部分を叩くようにして落とす
- 落ちない汚れはブラシでこする
- 新しいタオルで水けを吸い取る
- 陰干しして自然乾燥させ、クリームなどで保護する
合皮の汚れは優しく拭き取る
合皮は本革よりも耐水性がありますが、劣化しやすいため丸洗いやゴシゴシ洗いはNGです。
革のサンダルと同様、中性洗剤やボディソープで汚れている部分だけを優しく拭き取りましょう。
布は色落ちや縮みに注意
布製のサンダルは、一見洗っても問題なさそうです。
しかし染色加工やビジューのような繊細な装飾が付いていることが多いので、基本的に水洗いはおすすめしません。
素材によっては、水に濡れると縮むものもあります。
甲の部分やストラップに付いたホコリは、乾いた状態でブラシを使ってかき出します。しつこい汚れには、革や合皮と同様に、中性洗剤や石鹸を使う方法を試してみましょう。
インソールの汚れはどうする?
「ビルケンシュトック」のような、インソールが牛革やコルクのサンダルは、足の跡がくっきりと付いて見た目が悪くなります。
ただし革もコルクも、水洗いは厳禁です。無理に洗うとシミになり、状況は悪化する一方です。
一度付いた汚れを落とすことは難しいため、靴下を履いたり、インナークッションを貼ったりして汚れを予防しましょう。
サンダルの汚れや臭いを防ぐには?
ラバー素材以外のサンダルは、一度汚れが付くとなかなか落とせません。まだきれいなうちに、汚れを付きにくくする対策を講じましょう。汚れが付きにくい履き方や、予防用のアイテムを紹介します。
防水スプレーは汚れも防げる
防水スプレーには、汚れをはじく効果もあります。サンダルを買ったら、最初にスプレーしておくとよいでしょう。
防水スプレーの効果は約1ヵ月です。使用頻度が高い靴は有効期間がさらに短くなります。
できるだけこまめに、スプレーをかけ直してくださいね。
インソールにもスプレーしておくと、汗や皮脂による黒ずみ汚れを防げます。
連続使用や履いた後の放置を避ける
同じサンダルを毎日履き続けると、汗による湿気が蓄積して雑菌が繁殖する原因となります。2~3足のサンダルを用意して、ローテーションしながら履くようにしましょう。
また汚れや黒ずみは、時間が経つほど頑固になります。サンダルを履いた後に何もせずに放置すると、汚れが定着して落としにくくなります。
帰宅後はすぐに汗や皮脂を拭き取り、汚れの定着を防ぎましょう。
保管場所の環境もチェック
サンダルは履く季節が限られるため、長い期間を下駄箱の中で過ごすことになります。しかし下駄箱の環境が悪いとカビが発生したり、素材が劣化したりするため注意が必要です。
下駄箱の棚はこまめにホコリを拭き取り、風を通して乾燥させましょう。紙箱で保管する場合は、乾燥材を入れておくとよいでしょう。
大切なサンダルはプロに依頼するのもあり
サンダルのお手入れは簡単そうで、意外に難しいことが分かります。ほぼ同じ素材でできている靴と異なり、甲とヒール、インソールの素材が異なる製品も多く、非常にやっかいです。自分で洗う自信がない人は、プロの業者に依頼するのもアリです。
靴専用の宅配クリーニングが便利
靴の手入れを業者に依頼するなら、専門の宅配クリーニングをおすすめします。
靴のお手入れには専門知識が必要なので、一般的なクリーニング店や修理専門店では対応しきれないケースが多々あります。
また靴を専門に扱うクリーニング業者は少なく、家の近所で探すのも大変です。靴の宅配クリーニングを利用して、大切なサンダルを長く愛用しましょう。
サンダルの汚れや臭いを防いでさわやかに
お気に入りのサンダルが汚れていては、外出時のテンションが下がります。高温多湿な日本の夏は、カビや臭いも気になります。サンダルの素材に合わせた洗い方や汚れの予防方法を押さえて、夏をさわやかに過ごしましょう。