精油はオーガニックがベストって本当? 利用目的に合わせて選ぼう
精油を買おうとしてお店をのぞいた時に、オーガニックとそうでないものがあり、迷った経験はありませんか?
オーガニックの方が良さそうなイメージがある一方で、精油の利用目的によっては無駄になることもあります。
オーガニック精油の特徴と使いどころ、入手できるおすすめショップを紹介します。
オーガニック精油とは
スーパーでオーガニックの野菜や果物を目にする機会はよくありますが、精油にもオーガニックがあることを知らない人は多いでしょう。
そもそもオーガニックとは何なのか、言葉の意味をおさらいします。
有機栽培植物が原料
オーガニックは日本語で「有機の」という意味で、一般的には有機農産物やその加工品を指す言葉です。
有機農産物とは、農薬や化学肥料などの合成化学物質を使わず有機肥料だけで栽培した植物です。
精油も植物が原料ですから、有機栽培された植物から採取されたものはオーガニック精油と呼ばれます。
認証機関の基準をクリアしている
フランスやイギリス、スイスなどヨーロッパの国には、オーガニック精油に対して厳しい基準を設けている認証機関があります。
基準をクリアした精油には、各機関が発行するマークが付けられているので、安心して購入可能です。
オーガニックではない精油の場合は品質に関する基準がないため、オーガニック精油はより安心して使える精油といってもよいでしょう。
なお日本には精油に関するオーガニック認証基準がありません。このためショップで買えるオーガニック精油は、ほぼ認証機関のある国から輸入した製品です。
ただし国内の有機植物を使って生産しているメーカーもあります。気になる人は、メーカーの公式サイトで原料についてよく確認するとよいでしょう。
オーガニック精油のメリット・デメリット
続いてオーガニック精油を使うメリットとデメリットを解説します。
安心して肌に使える
オーガニック精油は原料に化学物質を使っていないため、一般的な精油に比べて安全性が高いとされています。
小さな子どもがいる部屋で芳香浴をするときや、マッサージなどで肌に直接つけるときは、オーガニック精油を選ぶと安心です。
より自然に近い環境で育つ植物を使ったオーガニック精油は、香りにも深みがあります。
力強い生命力を感じる香りは、アロマの効果を一層高めてくれるでしょう。
デメリットは価格
オーガニック精油の難点は、価格が高いことです。
人気のアロマショップ「生活の木」で同じラベンダー精油を比べた場合、以下のような価格差があります。
- 有機ラベンダー・フランス産10ml:2,750円
- ラベンダー・フランス産10ml:2,200円
また無印良品のラベンダー精油は10mlで1,190円と、一段と安く買えます。
単純にラベンダーの香りを楽しむだけなら、無理に高いお金を払ってまでオーガニックにこだわらなくてもよいでしょう。
オーガニック精油の用途
精油の主な使いみちには、アロマディフューザーを使って香りを拡散させる、肌から成分を吸収させるなどがあります。
オーガニック精油の特徴を考慮すると、どちらかといえば肌に直接触れる使い方が向いているといえます。
おすすめの使い方を紹介するので、興味がある人は試してみてくださいね。
マッサージオイルやヘアオイル
精油をホホバオイルなどのキャリアオイルで1%程度の濃度に薄めると、香るマッサージオイルの完成です。
お風呂上がりのボディケアやドライヤーを当てる前のヘアケアなど、さまざまな使い方ができます。
小さな遮光ビンに入れておけば、外出中の乾燥が気になるときにも活躍!ほんのりと香るアロマがストレスも解消してくれます。
香水
精油を無水エタノールで希釈すると、ナチュラルに香る手作り香水に。
スプレーボトルに入れて、外出前に手首やうなじにしゅっと一吹きすると、気分良く出かけられます。
ハンカチやマスク、枕カバーに使っても◎。
入浴剤
オーガニック精油は入浴剤に使うのもおすすめです。
リラックス効果の高いラベンダーや、すっきりするペパーミントなど、体調や季節に合わせて使い分けてもよいでしょう。
ただし精油を直接浴槽にたらしてもお湯と混ざらないので、キャリアオイルや重曹、塩などに少量を加えてから入れるのが基本です。
簡単な作り方を一つ紹介します。
- 天然塩200gをジップロックに入れ、精油を10~15滴加えて振り混ぜる
お風呂に入れる時は1回につき大さじ3杯が目安です。残りの入浴剤はガラス瓶などに入れて密閉し、早めに使い切りましょう。
精油は全部で15滴以内になればよいので、数種類の香りをブレンドしても。
オーガニック精油を買えるおすすめショップ
Flavorlife(フレーバーライフ)
フレーバーライフでは、イギリスの認証機関「Soil Association(英国土壌協会)」の認証を受けた「クイーンメリーオーガニックエッセンシャルオイル」を輸入販売しています。
日本で最初に、アロマテラピー商品の通信販売を始めた会社だけあって、キャリアオイルや手作り用の容器類も豊富に揃い、初心者でも必要なものをすぐに見つけられます。
ニールズヤードレメディーズ
「オーガニック」という言葉がマイナーだった頃から、厳選した植物素材にこだわり続けているロンドン発祥のブランドです。
スキンケア用品やハーブティー等も充実しており、お得なスターターセットや素敵なギフト商品もたくさんあります。
生活の木
全国に直営店を出店している有名なハーブ・アロマのショップです。
提携農園から厳選したハーブや精油などを調達し、製品を開発しています。
ブレンド済み精油やセット商品など、買いやすいラインアップが魅力。
オーガニック精油で上質なアロマライフを
オーガニック精油と普通の精油の違いは、原料となる植物に農薬や化学肥料が使われているかどうか、という点です。
精油の主な役割は、植物の成分を体に吸収することで、さまざまな薬効を得ることです。
そう考えると、精油の原料も食品と同じくらい、安全であるべきでしょう。
とはいえ、必ずしもオーガニックでなければならないというわけでもありません。
香りを楽しんだり、掃除や虫よけに使ったりするだけなら、普通の精油でも十分です。
大切なのは、自分が満足できること。いろいろと試して、お気に入りのブランドや香りを見つけてみてくださいね。