アロマワックスバーの簡単な作り方。100均のワックスや型でおしゃれに作る!
アロマワックスバーは、優しい香りと華やかな見た目が楽しいインテリア雑貨です。
家で簡単に作れて失敗も少ないので、手作りにチャレンジする人も増えています。
材料や道具のほとんどはダイソーやセリアなどの100円ショップで手に入り、時間がかからないのも魅力の一つ。
センスに自信がない人や、不器用な人でもすぐに作れますよ。
アロマワックスバーの手軽な作り方を紹介します。
アロマワックスバーとは?
アロマワックスバーは「火を使わないキャンドル」です。ワックス(ロウ)にアロマオイルを混ぜ、ドライフラワーなどを飾って作ります。
アロマワックスバーの使い方や特徴を見ていきましょう。
インテリアやプレゼントに活躍
アロマワックスバーは別名「キャンドルサシェ」や「ワックスサシェ」とも呼ばれています。
ワックスにアロマオイルを混ぜることでほんのりとした良い香りが長く続くのが特徴で、タンスの引き出しやトイレなどの芳香・消臭に使われます。
押し花やドライフルーツなどでデコレーションした華やかなアロマワックスバーは、そのまま玄関などに飾ってもおしゃれです。
自宅のインテリアに使うだけでなく、友人などに配るプチギフトとしても人気があります。
エッセンシャルオイル(精油)の効能を安全に楽しめる
アロマワックスバーの香り付けには、100%天然のエッセンシャルオイルを使うのが基本です。
エッセンシャルオイルには、虫よけやリラックス、集中力UPなどさまざまな効能が認められています。
ただしエッセンシャルオイルは刺激が強く、ディフューザーなどで香りを拡散すると気分が悪くなってしまう人もいます。
その点アロマワックスバーは香りが広範囲に拡散せず、アロマキャンドルのように火を使うこともないので、小さな子どもやペットがいる家庭でも無理なくアロマの効能を楽しめます。
アロマワックスバー作りの材料と分量
アロマワックスバー作りに必要な材料は「ワックス」「アロマオイル」「飾り」の三つです。
いずれの材料もいくつか種類があり、何をどのくらい購入すればよいのか分かりにくいかもしれません。
購入の目安になる材料の選び方と、おおまかな分量を見ていきましょう。
こだわり派におすすめ ソイワックス
ワックスは植物や動物の油、石油などから作られます。アロマワックスバー作りには、主に「ソイワックス」か「パラフィンワックス」のどちらかを使います。
ソイワックスは、大豆油でできた自然派のワックスです。
燃やしたときにススや煙が少なく、優しい風合いに仕上がるので、アロマキャンドル作りによく使われます。
ソイワックスには溶けやすさによって「ハードタイプ(ピラー用)」と「ソフトタイプ(コンテナ用)」の2種類があります。
ソフトタイプは固まった後も指で押すだけで凹むほど柔らかく、アロマワックスバー作りには向いていません。
硬さのあるハードタイプを買いましょう。
またソイワックスは、パラフィンワックスに比べるとひび割れや気泡ができやすいのが難点です。
ソイワックスだけで作ると失敗しやすいので、ミツバチの巣から作る「蜜蝋(ミツロウ)」を混ぜるとよいでしょう。
どちらもお店ではあまり見かけないため、ネットで購入する方が便利です。
ダイソーやセリアでも買える パラフィンワックス
パラフィンワックスは石油から取り出される物質で、ロウソクやクレヨンなどの材料として多く使われています。
ソイワックス同様、フレーク状のものをネット通販で買えますが、市販のロウソクでも代用可能です。
パラフィンワックスのロウソクはススや煙、臭いが気になることもありますが、アロマワックスバーは燃やさないのであまり気にする必要はありません。
ソイワックスに比べて扱いやすい上に値段が安く、どこでも買える点もポイントです。
「家で楽しむためにとりあえず作ってみたい!」という人は、パラフィンワックスで試してみるとよいでしょう。
今回は100円ショップで売っている、真っ白なロウソクを使っています。
1袋140gほど入っていて、大きめのアロマワックスバーを2個作れました。
ドライフラワーなどの飾り
アロマワックスバーの表面に飾るアイテムには、特に決まりはありません。
「押し花」「ドライフルーツ」「ビーズ」「貝殻」など、好きなものを使って自由に飾り付けましょう。
カラフルな押し花をあしらえば華やかに、乾燥させた葉や小枝を乗せればナチュラルに、貝殻を使えば夏らしい雰囲気になります。
いずれも100円ショップのクラフトコーナーで買えますし、押し花やドライフラワーは自分で作ってもよいですね。
今回はダイソーのポプリとビーズ、セリアの押し花を使いました。
セリアの押し花はそのまま乗せるだけでサマになるので、デザインのセンスに自信がない人にもおすすめです。
ワックスに色付けしたい人は、クレヨンも準備しましょう。
香り付け用のアロマオイル
アロマオイルにはさまざまな種類があり、それぞれ香りや効能が違います。アロマワックスバーに使う場合は、置き場所によって選ぶとよいでしょう。
- クローゼット・・・レモングラス、レモン、ラベンダーなど(防虫)
- トイレ・・・ティートゥリー、ペパーミント、ユーカリなど(抗菌)
- 寝室・玄関・・・ローズ、ラベンダー、ゼラニウムなど(リラックス)
精油の分量はワックスの約5%が目安です。精油1滴は約0.05gなので、ワックスを100g使う場合は5g=100滴となります。
ただし精油の香りはとてもナチュラルなので、アロマワックスバーに入れると物足りないと感じることがあります。
強く香らせたいなら人工的に作ったフレグランスオイルを使ってもよいでしょう。
精油のような効能はありませんが価格が安く、ダイソーやセリアなどでも手に入ります。
アロマワックスバー作りに使う道具
アロマワックスバーは家庭のキッチンにあるアイテムで作れます。
ただしワックスは食べられないので、調理用のものを使いまわすのはやめましょう。
もう使わないボウルで代用するか、100円ショップで買うなどして、専用のものをそろえることをおすすめします。
ワックスを溶かす容器
ワックスはボウルなどに入れて、湯せんで溶かします。
ワックスは油脂ですから、加熱すると高温になり発火することもあります。
このため鍋に入れて直火にかけるのは危険です。絶対にやめましょう。
容器は「湯せんにかける」「溶けたら型に注ぐ」の2点を考慮し、注ぎ口や取っ手が付いたものを選びます。
ワックスが少量なら、丈夫な紙コップや牛乳パックでもOKです。あらかじめ注ぎやすいように加工しておくとよいでしょう。
今回はダイソーのオイルポットを使ってみました。スリムで軽く、注ぎ口や取っ手が付いて扱いやすいのが決め手です。
型は代用できる
型は製菓用のシリコン型やアルミのケーキ型、牛乳パック、お弁当用シリコンケースなどが適しています。
ステンレスなど硬い材質のものは取り出すときに割れる心配があるため、柔らかいものを使いましょう。
また小さな型はワックスがすぐに固まって失敗しやすいので、初めての人は大きめの型がおすすめです。
今回はダイソーで購入したパウンドケーキ型を2個使いました。底のサイズは12.5×6.3cmです。
写真のキャンドル1袋でちょうど良い厚みのアロマワックスバーができました。
ちなみにアロマワックスバー専用の型もあります。たくさん作りたい人は一つ用意しておくとよいでしょう。
割り箸・ストロー・ヒモなど
ワックスを溶かしたりかき混ぜたりするときは、割り箸が便利です。
割り箸はドライフラワーなどを飾るときにも使えるので、2組ほど用意しておくとよいでしょう。
完成したアロマワックスバーにヒモやリボンを付ける穴を開ける場合は、カットしたストローと好みのヒモを準備します。
作業中にワックスがこぼれてもよいように、下に敷く新聞紙やチラシ、オーブンペーパーなども用意しましょう。
失敗を防ぐための事前準備
アロマワックスバーをきれいに作るためには、事前の準備が欠かせません。失敗なく作るポイントを解説します。
ロウソクをカット
ロウソクはそのまま湯せんにかけてもなかなか溶けないので、折って短くしてから容器に入れます。
折ると芯がするっと抜けますが、抜けない場合はそのままで大丈夫です。ロウが溶けたら割り箸で取り出しましょう。
アロマオイルの計量やブレンド
アロマオイルのビンには中ブタがあり、オイルが1滴ずつ出てくるようになっています。
50滴以上出すには時間がかかりますし、何をどれだけ入れたか分からなくなってしまうこともあります。
慣れないうちは、ガラス瓶などにあらかじめ使う分量のオイルを出しておくとよいでしょう。
数種類のアロマオイルをブレンドする場合も、先に配合を決めておけば、後は入れるだけなので楽です。
飾りのデザインを決める
ワックスはお湯から下ろすとすぐに固まり出すので、飾り付けにかけられる時間は限られています。
空の型に一度飾りを入れて、デザインを決めておきましょう。
スマホで撮影しておけば、デザインを見ながら素早くデコレーションできます。
作業場に紙を敷いて型の近くにストローや飾りを並べ、すぐに取れるようにしておきます。
アロマワックスバーの作り方
準備ができたらいよいよ作業スタートです。順番に解説していきます。
湯せんでロウソクを溶かす
鍋にお湯を沸かし、ロウソクを入れた容器を浸します。完全に溶けて、透明な液体になるまでかき混ぜながら溶かしていきましょう。
このとき、鍋のお湯がロウに混ざらないように注意します。
鍋もロウを入れた容器も熱くなるので、触るときは軍手や鍋つかみを使ってください。
アロマオイルを混ぜる
ワックスが完全に溶けたら、お湯から下ろしてアロマオイルを混ぜます。
型ごとに香りを変えたい場合は、型に流し入れてから混ぜましょう。割り箸で手早く、しっかりと混ぜ込みます。
型に流して飾り付け
ワックスを型に流し入れ、周囲がやや白くなってきたら決めてあったデザインの通りに、飾りを乗せていきます。
一つずつ割り箸やピンセットでつまんで、そっと置いていきましょう。
重く大きな飾りはワックスの中に沈んで見えなくなることがあるため、最後に乗せます。
また押し付けたり、乗せた後に位置をズラしたりするとワックスがよれて、見た目が悪くなります。
置き場所を多少間違えたとしても、一度乗せた飾りには触らない方がきれいに仕上がるでしょう。
穴を開けるときは、端から5mm程度離れた位置にストローを挿します。
倒れてこないように指で支え、周りが乾くまで待ちましょう。
リボンや麻ヒモを通す
ワックスは大きさにもよりますが、1~2時間ほどで完全に固まります。
固まったら型から外して、リボンやヒモを通して完成です。
ストローが外れにくいときは、根元をつまんで左右に何度か捻るとスポンと抜けます。
今回使ったパウンド型は、底を軽く押すだけですんなり外れ、ロウもくっついていなかったので再利用できそうです。
失敗したら?注意点は?
アロマワックスバーは簡単に作れますが、いくつか注意点があります。よくある疑問と合わせて見ていきましょう。
色を付けたいとき
アロマワックスバーに色を付ける方法は2パターンあります。
- 溶かしたロウにクレヨンや口紅を混ぜる
- 色付きのロウソクを使う
パステルピンクや水色など、薄い色に仕上げたいときは、クレヨンや口紅などの油性のものを削って、溶かしたロウに混ぜます。
思ったよりも色が付くので、少しずつ入れて様子をみましょう。
赤や黄色のカラフルな色にしたいなら、最初から色が付いているロウソクを溶かしてもOKです。
お誕生日ケーキなどに付いてきて、使っていなかったロウソクがたくさんあったので、赤いハートのアロマワックスバーを作りました。
失敗しても再チャレンジできる
ワックスが固まる前に指で触ったり、飾りがズレたりすると表面がよれて見た目が悪くなります。
その場合はワックスをもう一度湯せんにかけて溶かし、改めて作り直しましょう。
飾りのドライフラワーなどは、溶かすとすぐに取れます。細かいカスが残ってしまうこともありますが、上から飾りを付ければ目立たなくなります。
ただしソイワックスは溶かし直すたびに劣化してしまうため、1~2回に留めておきましょう。
ヤケドと汚れに注意
溶けたワックスは一見ぬるそうに見えますが、実際はとても熱いです。
手にかかるとひどい火傷をする可能性があるため、十分注意してください。
またパラフィンワックスは服に付いて固まると、なかなか取れません。汚れてもよい服装で作業しましょう。
香らなくなったら
アロマワックスバーは、半年から1年ほどで香りがしなくなります。
香らないまま飾っておいてもよいですが、ホコリをかぶったり、花の色があせてきたりするので、できれば新しいものを作りましょう。
古いアロマワックスバーは、砕いてガラス瓶に入れると中に残っていた香りをしばらく楽しめます。
トイレの芳香剤などに活用し、完全に香りがなくなったら燃えるゴミとして処分しましょう。
手作りアロマワックスバーでお部屋を華やかに
自然の恵みがつまったアロマオイルに、お花やフルーツ、貝殻などをあしらったアロマワックスバーは、見るたび香るたびに優しい気持ちになれる素敵なインテリアアイテムです。
身近な材料で簡単に作れ、サイズやデザインも自由にアレンジできます。
ロッカーやクローゼットに吊るしたり、タンスの引き出しに入れたりと、さまざまな場所で重宝するでしょう。
【買ったもの】
- ロウソク・オイルポット・ポプリ・ビーズ・パウンド型(ダイソー)
- 押し花(セリア)
【家にあったもの】
- 精油(レモングラス、ラベンダー、サンダルウッド、ゼラニウム)
- 割り箸・ストロー・麻ヒモ
【作り方おさらい】
- ロウソクを湯せんで溶かす
- アロマオイルを混ぜる
- 型に流す
- 飾り付け
- ヒモを通す