クリスマス アロマ おすすめの香り 使い方やブレンドレシピも
華やいだムードに包まれるクリスマスシーズンは、いつもと違うアロマの香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。クリスマスや冬にちなんだ精油をセレクトして、年に一度の特別な日を演出しましょう。パーティーでのアロマオイルの使い方やブレンド方法、クリスマスギフトにおすすめのアロマグッズを紹介します。
クリスマスの定番アロマとは
クリスマスといえば、イエス・キリストの誕生日ですね。実はイエスが生まれたときに、東方からやってきた賢者が捧げた宝物の中に、アロマオイル(精油)が2種類も含まれていました。
精油の効能はずっと昔から知られており、イエス誕生の時代には黄金に匹敵するほど珍重されていたのです。
まさにクリスマスにふさわしい香りといえる二つのアロマオイル「フランキンセンス(乳香)」と「ミルラ(没薬)」の特徴を紹介します。
フランキンセンス(乳香)
フランキンセンスは古代エジプト文明の時代から宗教儀式に使われてきた歴史を持つ、クリスマスの夜にもっともふさわしいアロマオイルです。
フランキンセンスの精油は、樹皮の内側に蓄えられた樹液を抽出し、水蒸気蒸留させたものです。樹液が乳白色なことから「乳香」とも呼ばれています。
オレンジスイートやベルガモットなどの柑橘系全般や、フローラル系と相性がよく、ブレンド使いにも適しています。
- 香りの特徴:甘く深みのある香り
- 主な効能:心を落ち着かせる・呼吸を深める・アンチエイジング
- 相性のよい精油:柑橘系・フローラル系・シナモン・ミルラなど
ミルラ(没薬)
ミルラもフランキンセンス同様、樹液から作られる精油です。
イエス誕生の際に黄金・フランキンセンスとともに賢者によってささげられたほか、十字架にかけられたときに、ワインにミルラを混ぜたものを手渡したという言い伝えもあります。
さまざまな薬効があり、旧約聖書にも登場するほど古くから珍重されてきました。
- 香りの特徴:甘苦くスモーキーな香り
- 主な効能:不安を取り除く・抗菌・コレステロール低下・炎症や老化の予防
- 相性のよい精油:樹木系・ゼラニウム・オレンジスイート・フランキンセンスなど
クリスマス気分を演出できる香りとブレンドレシピ
寒いクリスマスシーズンには、「温かみ」や「コク」を感じさせるアロマオイルがよく似合います。
フランキンセンスやミルラと合わせて使いたいおすすめの香りと、ブレンド方法を見ていきましょう。
オレンジスイート
オレンジスイートの香りにはリラックス作用があり、楽しく前向きな気持ちにしてくれます。
胃腸の働きを助ける効能もあるので、ごちそうが並ぶクリスマスパーティーの夜にもぴったりです。
またヨーロッパでは、オレンジとスパイスで作る「ポマンダー」と呼ばれる香り玉を、クリスマスに贈る習慣もあるそうです。
オレンジスイートは価格が安く、入手しやすいので1本持っていると重宝しますよ。
★オレンジスイート3滴+フランキンセンス2滴(+お好みでペパーミントかミルラを1滴)
★オレンジスイート3滴 + シナモンリーフ1滴
シベリアモミ
クリスマスツリーの材料、モミの木からも精油は作られています。
シベリアモミは寒い地域にあっても葉を落とさないことから、昔は崇拝の対象となっていました。
空気が澄み切った冬の森を散策しているような、清々しい香りを楽しめます。
またモミの精油には強い抗菌作用や消毒作用があり、風邪予防にも有効です。
大勢が集まるパーティーでの芳香や、寒い夜の入浴剤として使うとよいでしょう。
シベリアモミが手に入らない場合は、シダーウッドやパイン(松)などの樹木系精油でも代用できます。
★シベリアモミ2滴+ベルガモット3滴(その他柑橘系でもOK)
★シベリアモミ+フランキンセンス各適量
ベンゾイン(安息香)
ベンゾインはフランキンセンスやミルラ同様、古くから宗教儀式などに用いられてきた精油です。
バニラのような甘い濃厚な香りが特徴で、柑橘系やスパイス系の精油を合わせるとお菓子のようにやさしい香りになります。
非常に粘度が強くて冬は固まってしまうこともあるため、無水エタノールで薄めてから使うとよいでしょう。
★ベンゾイン2滴 +マンダリン3滴
★ベンゾイン1滴+ホーリーフ1滴+オレンジスイート3滴
★フランキンセンス+ヒノキ+ベンゾイン各適量
クリスマスに似合うブレンドオイル
市販の精油の中には、あらかじめ数種類の香りをブレンドしたものもあります。
例えばこちらの、生活の木「シトラスフォレスト」は、レモン・ベルガモット・マンダリンの柑橘系アロマと、シベリアモミをブレンドした、冬季限定アイテムです。
毎回自分でブレンドする必要がなく、ディフューザーに垂らすだけで、室内があたたかなよい香りに包まれます。
※芳香浴専用なので、マッサージや入浴剤には使えません
クリスマスパーティーやギフトにおすすめのアロマグッズ
アロマオイルを香らせるためのアイテムや、ギフトにおすすめな香り付きアイテムを紹介します。手作りできるものもあるので、チェックしてみてくださいね。
キャンドルに精油をたらして
聖なる夜にベストマッチするアイテムといえば、やはりキャンドルです。
最初から香りが付いたアロマキャンドルもありますが、精油の効能を楽しむなら無香のキャンドルを使いましょう。
太目のキャンドルに火を点け、芯の周りの蝋が溶けたら一度火を消します。
溶けた蝋に、芯に付かないように精油を1~2滴垂らして、もう一度火を点けるとよい香りが漂います。
(※点火中は目を離さないでください)
アロマポット
アロマポットは、電気やキャンドルの熱で香りを拡散させるディフューザーです。
上のお皿に精油を数滴入れて、下から熱を当てて使います。
温かみのある陶器製のものが多く、キャンドル式を選べばクリスマスパーティーの演出にも一役買いそうです。
(※点火中は目を離さないでください)
アロマストーン
火も電気も使わない、精油をそのまま垂らすだけでOKのお手軽なアロマディフューザーです。
香りの拡散力は強くないので、玄関やトイレなどの狭い空間や、ベッドサイドにおすすめです。
いろんな形があるので、クリスマスなら星、春は桜など季節に合わせて使い分けても◎。
100均の粘土で手作りもできますよ。
ツリーに香り付けしても
アロマスローンがなければ、クリスマスツリーやリースに直接香り付けする方法もおすすめです。
松ぼっくりや枝などの天然の素材や、雪代わりの綿に精油を数滴垂らしておきましょう。
ただしプラスチックなどの人工的な素材の物は、精油の成分で溶けたり色落ちしたりする心配があるので、直接付けるのは避ける方が無難です。
アロマワックスバー
「アロマワックスバー」は、火を使わずに香りを楽しむアロマキャンドルの仲間です。
「キャンドルサシェ」「ワックスサシェ」とも呼ばれています。
アロマワックスバーは意外に簡単に作れて、材料費もそれほどかからないため、冬休みに子どもと一緒に作ってみるのもおすすめです。
ナチュラルな麻ヒモを通せば、ツリーのオーナメントに早変わり。パーティーに来てくれた人に、お土産として渡してもよいですね。
クリスマスらしい形のアロマワックスバーが作れるシリコン型もありますよ。
アロマオイル(精油)の基礎知識と使い方
最後にアロマオイル(精油)の基礎知識や主な使い方を見ていきましょう。
アロマオイルの選び方
アロマオイルは「香り付き」オイルの一般的な呼び方です。アロマオイルの中でも、100%天然成分を使用したアロマテラピー用のものが「精油(エッセンシャルオイル)」です。
精油には香りを楽しむ以外に、リラックスや気分転換、心身の不調を整える作用があるとされています。
アロマディフューザーで香りを楽しむだけなら何でも構いませんが、香り以外の効能を得たいならパッケージに「精油」または「エッセンシャルオイル」と記載してあるものを選びましょう。
精油の基本はコチラの記事でも紹介しています。
アロマオイル(精油)の使い方
アロマオイル(精油)の最も手軽な使い方は「芳香浴」です。
アロマディフューザーやハンカチ・ティッシュなどに好きなオイルをそのまま垂らすだけで、精油が持つナチュラルな香りが周囲に広がります。
エタノールや精製水で薄めた「アロマスプレー」や、重曹・クエン酸と混ぜた入浴剤を作るのもおすすめです。
また、精油は1種類だけでなく2~3種類をブレンドして使うと香りに深みが増し、たくさんの効能が得られます。
特別なアロマオイルでクリスマスをおしゃれに過ごそう
アロマオイル(精油)は自然の恵みを凝縮した豊かな香りと効能で、紀元前の昔から人々に親しまれてきました。当時は黄金と同じくらい高価で貴重なものでしたから、一般の人々がアロマの香りを楽しんでいたかどうかは定かではありません。
イエスの誕生を祝って賢者が持参した「フランキンセンス」や「ミルラ」も、とても珍しいものだったと想像できます。
今では手軽に入手できるアロマオイルですが、そんなエピソードを知っていれば少し特別な気分になれるかもしれませんね。
クリスマスらしいアロマオイルを取り入れて、素敵な夜を演出しましょう。