夏におすすめ アロマオイル ミントとハッカの違いや便利アイテムも紹介
猛暑が続く近年は、夏バテしてしまう人も増えているようです。夏におすすめのアロマオイルを活用して、暑さや湿気による不快感を少しでも解消ましょう。清涼感が魅力のミント系の香りや、天然アロマ配合のアイテムも合わせて紹介します。
夏のトラブルに天然アロマがおすすめな理由
植物の花や茎、実から抽出して作る「アロマオイル(精油)」には、香りだけでなく人の心身によい影響をもたらす薬効成分が詰まっています。
アロマオイルを上手に活用すれば、日常で感じるちょっとした不調がやわらぎ、快適に過ごせるでしょう。夏にありがちなトラブルと、アロマオイルを使った対策について見ていきましょう。
夏バテ
暑い日には汗をかいて体温を下げるために、交感神経が活発に働きます。交感神経ばかりが活発になると、自律神経のバランスが崩れて夏バテを招いてしまいます。
アロマオイルの芳香成分には、脳の視床下部に働きかけて、自律神経のバランスを整える作用があります。
夏バテを感じたら、アロマディフューザーや入浴剤を使って、寝る前にアロマの香りでリラックスするとよいでしょう。
エアコンの冷え
夏の冷えはオフィスでも家でも通勤電車の中でも、四六時中エアコンが効いているために起こる、現代病ともいえる現象です。
アロマオイル自体に体を温める作用はありませんが、足湯にたらしたり、マッサージオイルに配合したりすることで、リラックスして血流がよくなります。
またペパーミントのように、清涼感のあるアロマオイルを使えば、エアコンがなくても涼しく感じられます。虫よけ作用が期待できるアロマをたいて、窓を開けたまま眠ることも可能です。
アロマを活用して血流の改善やエアコンを使わない生活を心がければ、冷えに悩まされることも少なくなるでしょう。
マッサージオイルの作り方はこちらの記事で紹介しています。
気になる臭い対策も
夏は汗をかきやすい季節なので、どうしても洋服や布団、靴の臭いが気になります。あのツンとした臭いは、汗そのもののせいではなく、汗の成分をエサに繁殖した、雑菌が原因です。
このため菌の繁殖さえ防げば、イヤな臭いに悩まされることもありません。ただ、洋服はともかく靴や布団をこまめに洗濯するのは大変です。
アロマオイルには高い除菌・殺菌効果を持つ香りがたくさんあります。エタノールにアロマオイルを混ぜた除菌スプレーを拭きかけておけば、雑菌が増えずに臭いも予防できます。
こちらの記事では雑菌やカビが増えやすい、梅雨シーズンの対策を紹介しています。
夏にふさわしいスッキリアロマ
アロマオイルにはとてもたくさんの種類があり、初めての人は何を選べばよいのか迷いがちです。数あるアロマオイルの中から、夏におすすめのスッキリ系の香りを紹介します。
ペパーミント
ペパーミント精油は嗅ぐと鼻に抜けるような清涼感を得られる、爽やかな香りが特徴です。
ガムや歯磨き粉など身近な製品にも使われているので、アロマオイルに慣れていない人でもあまり抵抗なく使えるでしょう。
少量のペパーミントオイルを天然の岩塩や重曹に混ぜ、お風呂に入れると湯上りのほてりを沈め、涼しく過ごせます。
エタノールと精製水でスプレーを作り、マスクに一吹きしても。
ペパーミントとスペアミントとの違い
ペパーミントと並んで知られているのが「スペアミント」です。二つの違いがよく分からない人も多いのではないでしょうか。
ペパーミントは、スペアミントと「ウォーターミント」を掛け合わせて生まれた品種です。とても近い関係ですが、成分や香りに大きな違いがあります。
最もはっきりした違いは「メントール」成分の有無です。ペパーミントにはメントールが多く含まれますが、スペアミントには含まれません。
スペアミントのスッキリした香りは「カルボン」という成分に由来します。甘く穏やかな清涼感が特徴で、スイーツやドリンクに用いられることも多いようです。
スペアミントの精油もありますが、成分が違うため効能や用途もペパーミントは異なります。夏のアロマには、メントール成分が豊富なペパーミント精油がおすすめです。
ハッカ
「ハッカ」はミントの別名でもありますが、日本原産の「日本ハッカ」を指すこともあります。
「日本ハッカ」は、メントールの含有量がペパーミントよりも多く、強い清涼感が魅力です。
北海道の北見市で主に栽培され、かつては世界のミント市場を席捲したことでも知られています。
合成ハッカの登場で産業としては衰退したものの、お菓子や虫よけスプレーなどのハッカを使った製品は、北見の特産品として人気を博しています。
レモン
ビタミンCやクエン酸が豊富で、疲労回復に役立つレモンは、精油界でも人気者です。クールダウンや解毒の作用があり、暑さによる食欲不振に効果が期待できます。
レモンに限らず、柑橘系のフレッシュな香りは夏にぴったりです。グレープフルーツやゆず、ベルガモットなど種類も豊富なので、気軽に試してみるとよいでしょう。
かんきつ系のアロマオイルには光毒性があります。日中の外出時に、肌に直接付けるのはやめましょう。
レモングラスとの違い
精油コーナーに行くと「レモン」と「レモングラス」があり、「何が違うの?」と混乱するかもしれません。
レモングラスは多年草の1種で、見た目がレモンとは全く違います。レモンの香り成分「シトラール」を含み、同じような香りがするため「レモングラス」と呼ばれています。
レモングラスのアロマオイルもとても爽やかで、抗菌・消臭アイテムなどによく使われます。
ユーカリ
ユーカリの精油には抗菌・殺菌作用と空気清浄作用があり、イヤな臭いの軽減に役立ちます。
気管支の不調を整えるので、夏風邪やエアコンの乾燥によって喉の調子が悪い時などにも効果が期待できます。
ユーカリにもさまざまな品種があり、売り場で迷いがちです。主に売られているのは「ユーカリ・グロブルス」と「ユーカリ・ラディアータ」の2種類です。
グロブルスは強い香りと抗菌作用があり、少量でも周囲の空気がスッキリ感じられます。
ラディアータは皮膚への刺激が弱めなので、子どもや高齢者がいる家庭におすすめです。他にはレモンに似た香りを持つ「ユーカリ・シトリオドラ」の精油もあります。
天然アロマオイルを使った夏におすすめのアイテム
- ディフューザーを用意したり、石けんやスプレーを手作りしたりするのは面倒
- 「1本使い切れない」「もったいない」と思う
こんな人には、最初からアロマオイルが配合されたアイテムがおすすめです。アロマの香りや効能を楽しみながら、夏を快適に過ごせる便利なアイテムを紹介します。
ドクターブロナー 「マジックソープ ペパーミント」
オーガニックの原料にこだわり続ける「ドクターブロナー」のリキッドソープです。
100%天然由来の成分を使用して、肌にも地球環境にも優しい石けんに仕上げています。
ペパーミント精油を使用したこちらの商品は、夏のバスタイムに最適です。
清涼感たっぷりな割に肌への刺激が少なく、メントール系の石けんやシャンプーが苦手な人でも無理なく使えます。
他に11種類の香りが選べるので、季節に合わせて使い分けてもよいですね。
べたつかない保湿化粧品「ララヴィ」
「ララヴィ」は30代以降の年齢肌に向けて開発されたスキンケアブランドです。
年齢肌の皮脂不足に着目し、しっとりするのにべたつかない「オイルイン」化粧品を販売しています。
香料として天然精油をブレンドしており、アイテム毎に違った香りを楽しめます。
ダメージヘアに アミノ酸シャンプー「アロマのやさしさ」
植物由来のアミノ酸を使用した、頭皮に優しいシャンプーです。名前の通り天然アロマオイルを配合しており、シャンプーや頭皮マッサージ、ヘアパックをしながら香りでリラックスできます。
紫外線やエアコンの乾燥でダメージを負った夏の髪に、輝きを取り戻したい人に。
公式サイトでは30mlのお試しサイズも購入できます。
生活の木 シトロネラ アウトドアスプレー
シトロネラやユーカリ・シトリオドラ、ペパーミント精油などを配合した虫除けスプレーです。
エアゾールタイプと違ってスプレー時に吸い込んでしまうおそれが少なく、安心感があります。
詰替え用もあり、ゴミを減らせるのもポイント。
アロマのパワーで暑い夏を快適に
アロマオイルには数百もの種類があるといわれています。店頭に並んでいるものだけでも数十種類あり、自分で選ぶのは意外に難しいかもしれません。季節や体調に応じて少しずつ試しながら、アロマに親しんでいきましょう。
アロマオイルの効果的な使い方や、ディフューザーの選び方も参考にしていただけると幸いです。