再生ガラスでおしゃれなエコライフ!おすすめ工房やグラス、花瓶なども紹介
人類の活動による地球環境への影響が問題視される中、そのままではゴミとなってしまうものを再生する取り組みが注目を集めています。さまざまなシーンで利用される、ガラスのリサイクルもその一つです。おしゃれなエコライフをかなえてくれる再生ガラスについて、おすすめのアイテムとともに紹介します。
再生ガラスとは?特徴をチェック
ガラスのリサイクルといえば、瓶や容器をそのままリユースするイメージを持っている人も多いでしょう。再生ガラスは、ガラス製品のリユースと何が違うのでしょうか。特徴を見ていきましょう。
割れたガラスも利用する
再生ガラスはリユースと異なり、回収したガラスを原料にして製品化したものです。リユースの場合は同じ用途にしか使えませんが、再生ガラスは以前の姿にかかわらず、グラスや皿、雑貨などさまざまなアイテムに変わります。
割れてしまうと廃棄するしかないガラス製品も、再生ガラスの材料になると分かれば、使う側の気持ちも豊かになるでしょう。
捨てられる運命のものを再利用する再生ガラスは、現代求められているサスティナブルな社会にマッチしているともいえます。
材料やエネルギーの節約に貢献
ガラスの原料は珪砂(けいしゃ)・ソーダ灰・石灰石といった天然の鉱物です。これに色付けや補強のための材料を混ぜ、高温で溶かして作っています。
再生ガラスは最初から作るときに比べると、天然資源を消費せずに済むうえに、融点が低いので少ないエネルギーで製作できます。このためCO2の排出量、冷やすための水の使用量ともに、大幅な削減が可能なのです。
工場の近くから廃ガラスを回収できるようにすれば、材料の発掘や輸送にかかるエネルギー・コストも減らせるでしょう。
再生ガラスはどこで買える?おすすめサイト
リサイクルガラスに本格的に取り組んでいる工房と、作品を買えるサイトを紹介します。
大人の焼き物 琉球ガラス
「大人の焼き物」は、人気作家や窯元のつわを集めた人気のオンラインショップです。ガラス製品コーナーでは、沖縄で製造されている再生ガラスを購入できます。人気の2ショップを紹介するのでチェックしてみましょう。
ガラス工房てとてと
「てとてと」は沖縄県うるま市にある再生ガラス工房です。廃瓶をリサイクルして作っています。
商品ラインアップが豊富で、各種グラスのほか、平皿やサラダボウルなどの食器も揃います。デザインがシンプルなので、手持ちの食器に合わせやすいのもポイントです。
glass32
こちらは沖縄県名護市にある工房です。濃いブルーが印象的な「青の洞窟」シリーズや、さざ波のような渦をあしらったシリーズなど、廃瓶をリサイクルしたとは思えないほどおしゃれな品が見つかります。
とても人気があり、売り切れも多いのでこまめにサイトをチェックしてみましょう。
Amazon、楽天などで買えるリサイクルガラス
再生ガラスはAmazonなどのネット通販でも買えます。上記のブランドも見つかるので、いつも使っている通販サイトで買いたい人は、探してみましょう。ここではちょっと変わったデザインが魅力のアイテムを選んで紹介します。
トミガラス 小樽 再生ガラス
小樽再生ガラスは、東京都亀戸のガラスメーカー・富硝子株式会社が、小樽市に工場を持つメーカーと協力して製造販売するブランドです。
近隣の廃自動車処理場から回収したフロントガラスを原料にしており、薄く緑がかった色や、スモーキーグレーが特徴的です。
詳しくはこちらの記事でも紹介しています。
リューズガラス デザートカップ
アイスクリームやかき氷にぴったりな、脚付きデザートカップです。職人が一つ一つ手作りする再生ガラスにはあたたかみがあり、どこか懐かしさを感じます。
昔通った喫茶店にいるような気分で、いつものデザートも一段とおいしく感じられるでしょう。
光洋陶器 リサイクル ガラス オイルボトル 250cc
ぽってりとした独特のシルエットのオイルボトルです。業務用ですが、1個単位で買えるので家庭で使っても◎。
手作りのガーリックオイルやハーブ入りオイルなどを入れて、テーブルをおしゃれに演出しましょう。
アタシェ ペーパーウェイト
廃瓶の色をそのまま生かした、再生ガラスのペ ペーパーウェイトです。琉球ガラスの製法をベースにして、職人が一つずつ丹精込めて仕上げています。
読書中にちょっと席を立つとき、こんなにおしゃれなペーパーウェイトがあったら気持ちが豊かになりそうです。
本やメモを押さえるほか、色違いで揃えてオブジェにしたり、親しい人にプレゼントしたりと、さまざまな活用法が見つかります。
SPICE OF LIFE(スパイス) 花瓶
スペインのバレンシア地方にある工房で作られた、100%リサイクルガラスの花瓶です。集めたガラスを色ごとに分別し、再生ガラスならではの魅力あるデザインを作り出しています。
生花はもちろん、ドライフラワーや枝などを無造作に飾ってもサマになります。サイズや色、デザインのバリエーションも豊富で、何個も揃えたくなるアイテムです。
ふるさと納税でお試しもあり
ふるさと納税の返礼品になっている再生ガラスもあります。最初に紹介した小樽再生ガラスは、北海道小樽市に寄付すると返礼品として受け取れます。
再生ガラスを試してみたい人や、寄付先が見つからない人は検討してみるとよいでしょう。
再生ガラス以外にも。環境に優しいガラス製品
天然素材で作られ、割れない限りはずっと使えるガラスは、そもそも環境に負荷をかけにくい素材といえます。プラスチックの代わりにガラス製品を使うだけでも、サスティナブルな暮らしに一歩近付けるでしょう。新品でも環境に優しくなれるガラス製品を紹介します。
脱プラがかなうガラスのキッチン用品
家の中でも、特にプラスチックに頼りがちなキッチン。安くて軽くて丈夫、レンジや食洗機が使えるプラスチックの調理器具はもはや必需品です。ただ食品を直接入れる容器にプラスチックを使うのは、安全とはいえません。
環境にも体にも優しいガラス製品を積極的に取り入れてみましょう。
ガラスボウル
耐熱ガラスのボウルは傷がつきにくく、生クリームや卵白の泡立てにも問題なく使えます。電子レンジ、食器洗浄機もOKなので、重いことを除けばプラスチックよりも断然使いやすいでしょう。
サラダやデザートなどを作ってそのままテーブルに出してもよく、洗い物も減らせます。
ガラスの保存容器
残ったご飯やおかずを保存する容器も、プラスチックよりは耐熱ガラス製がおすすめです。プラスチックの場合、加熱したり食品の成分が触れたりすると、有害物質が溶け出すおそれがあります。
人体への影響はそこまでないとは言われていますが、小さな子どもがいる人や妊婦さんは、やはり避ける方がよいでしょう。
ガラスの保存容器なら安心ですし、おかずをあたためたらそのまま食器として使えます。オーブンが使えるので、お菓子やグラタン作りにも活躍します。
墓石も墓地も不要 小さなお墓KOBO
KOBOは遺骨を封入して作る手元供養用のお墓です。インテリアになじむおしゃれなデザインで、リビング等に飾ればいつでも故人を身近に感じられます。
お墓は新規で購入すると大変費用がかかるうえに、お参りや清掃の負担も大きいものです。石の運搬や彫刻にかかるエネルギーも多いうえに、墓じまいするにもお金が発生します。
誰も管理できなくなった墓石が捨てられ、自然を破壊していることはたびたびニュースにもなっています。もしこれからお墓や納骨堂などを購入する予定があるなら、環境に負荷をかけにくいKOBOも選択肢にいれてみてはいかがでしょうか。
どこか懐かしい再生ガラスを使ってみよう
再生ガラスは捨てられるガラスを原料に使う、環境に優しい製品です。ゴミが減る上に製造時の消費エネルギーも少ないことから、近年注目を集めています。
大量生産品にはない、手作りのあたたかみを感じられるのもも魅力的です。どこか懐かしいかおりのする再生ガラスを取り入れて、暮らしを豊かにしてみましょう。